健康やウェルネスに関するデータの追跡にはまって10年以上。初代「Fitbit」を皮切りに「Jawbone UP」「MOTOACTV」など多くのデバイスを使ってきた。「Oura Ring」についても、1年以上前から同僚に試してみるよう勧められてきたが、1カ月ほど前に最新の「Oura Ring Generation 3」をテストする機会をいただいたので、さっそく試用レポートをお届けしたい。
先に届いた指輪サイズの測定キットを使い、サイズは12号に決定。テスト用のOura Ring 3が届き次第、左右の薬指に装着して2週間ほど使ってみた。Oura Ring 3は人さし指か中指に装着することが推奨されているが、私の場合、13号のリングを中指につけると人さし指の曲げ伸ばしに違和感が出るため、薬指につけた。リングを薬指にはめた場合の影響については後述する。
価格はシルバー、ゴールド、グロッシーブラックが299ドル(約3万4500円)、ステルスブラックが399ドル(約4万6000円)だ。すべてのデータと機能を利用するためには、月額5.99ドル(約690円)のサブスクリプションに申し込む必要がある(6カ月間の無料試用期間あり)。
第3世代となるOura Ring 3は、第2世代とサイズは同じなので、見た目では違いは分からない。しかしメモリーは32倍以上になり、リングの内側に搭載されたセンサーも3倍に増えている。緑、赤、赤外線のLEDを巧みに使って、身体データを24時間トラッキング可能だ。
私の場合、結婚指輪よりも厚みはあったが、装着感は上々だ。個人的にはマットな質感の「ステルス」が気に入った。平らな部分が結婚指輪のデザインにマッチする。
リング内側のセンサー部分はやや盛り上がっているが、指の皮膚に食い込むような感覚はない。トラッキングの精度を最大限に高めるためには、リングを人さし指に装着することが推奨されている。ポイントは指と同じ太さのリングを選び、睡眠中も活動中もセンサーが皮膚に接触するようにすることだ。スマートフォンのアプリでデータを確認したところ、最適ではない指にリングを装着しているため、ランニング中や活発に動いている時の心拍数に一部、欠落が生じていた。私の場合、リングを装着した状態では自然に指を曲げたり使ったりすることができないので、Ouraを実際に購入したとしても人さし指や中指には付けないだろう。今回のテストでは、妥協策として薬指に装着した。
バッテリー駆動時間はメーカーの公称では4〜7日間だ。2週間半のテスト期間のうち、最初の5日間は充電なしで快適に使用できた。夜間の睡眠中にバッテリーが切れるリスクを避けるため、5日が経過したあとで充電するようにした。1日当たりのBluetooth使用時間は極めて少ない。スマートウォッチや一般的なフィットネストラッカーと異なり、Oura Ring 3は1日中スマートフォンと同期しているわけではない。実際、睡眠中や何の活動も行われていない間はBluetoothはオフになっている。
充電はUSB-C接続の充電ドックに置くことで、ワイヤレスで行う。
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