サムスンが新型スマートフォン「Galaxy S22」シリーズの米国向けモデルで、Googleの「メッセージ」をデフォルトのメッセージングアプリにしたという。9to5Googleが報じた。同シリーズにはGalaxy S22のほか、上位モデルの「Galaxy S22+」とプレミアムモデルの「Galaxy S22 Ultra」が含まれる。
この動きは、次世代メッセージング規格であるリッチコミュニケーションサービス(RCS)の米国における普及を大きく後押しする可能性がある。
RCS規格を広くサポートするGoogleのメッセージアプリは2021年、欧州などの市場で「Galaxy S21」のデフォルトのメッセージングアプリになった。ただし、米国向けモデルは対象外だった。
Googleは、Appleの「iPhone」を含むすべてのスマートフォンでRCSに対応するよう働きかけている。RCSはShort Message Service(SMS)を大幅に進歩させたもので、既読を通知する機能、相手が文字を入力中であることを示す機能、Wi-Fi経由でテキストを送受信する機能、より高解像度の写真や動画を送信する機能を提供する。
米国のユーザーが「Google Play」ストアからGalaxy S21にGoogleのメッセージアプリをインストールすることは以前からできたが、デフォルトのアプリではなく、ユーザーが時間を費やしてデフォルトアプリとして設定し直す可能性は低かった。Galaxy S22シリーズでは、メッセージが「Samsung Messages」に代わってホーム画面に配置されるという。
RCSの普及において今なお最大の障害となっているのが、Appleの「iMessage」だ。Googleの「Android」担当幹部は1月、RCSをサポートしないAppleの姿勢を「iMessageによる囲い込み」と批判した。同氏はさらに、「われわれはAppleに対し、旧式のSMS/MMS規格をサポートするのと同じように、現代的なメッセージングの業界標準規格(RCS)をiMessageでサポートすることを求めている」と述べていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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