Galaxy S22 UltraがGalaxy Noteの後継だと感じられる一番の点は、Sペンが付属することだ。サムスンによると、このSペンは改良によって遅延が減っている、つまり次にペン先が当たる場所の予測が向上しているという。筆者はしばらく前に旧型のSペンを使ったことがあるが、確かにGalaxy S22 Ultraは応答が速くスムーズに感じられる。リマインダーや、やるべきことリストを書き留めるのに使っていて、紙とペンを使うときとほとんど遜色がない。
ただし、「Googleドキュメント」をSペンで編集しようとすると、まだ扱いにくい。Googleドキュメントの「手書き入力ツール」を試してみたところ、単語ごとにスペースバーをタップしないと、単語間のスペースが正しく入力されなかった。手書きしながらタップというのは、違和感がある。
それでも、やはりSペンは役に立つ。ちょっとしたアイデアを書き留めたいときには、ディスプレイをオフにしているときでもメモ帳として機能するからだ。Galaxy Noteでもサポートされていた機能なので、目新しいわけではないが、それでも評価に値する。このレビュー記事を書いている間も、コンピューターから離れているときは、Sペンを使ってとっさの印象やアイデアを書き留めることができて重宝した。スクリーンショットや文書にSペンで書き込むこともできるので、スマートフォンで文書をレビューする必要がある人には役に立ちそうだ。
その一方で、Sペンの有用性にやはり疑問を感じるのは、今や多くの人がリモートワークやハイブリッドワークに移行したと考えられるからだ。過去にGalaxy Noteシリーズのスマートフォンを試用したときは、ミーティングやインタビューの最中に簡単なメモをとるのにSペンが便利だった。だが、ほとんどのミーティングがノートPCを介してオンラインで行われるようになった今となっては、メモをとりたければ目の前にまともなキーボードがあるのだ。
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