「Galaxy S22 Ultra」は、米国では最低1199ドル(約13万8000円、日本での発売価格は未定)で2月25日に発売される。2021年には登場しなかった「Galaxy Note」シリーズの後継という位置づけであり、本体に収納できる「Sペン」やシャープなデザインといった特徴的な機能を受け継いでいる。そのうえ、これまでGalaxy Noteと「Ultra」シリーズに共通していた特徴、例えば大画面や高機能カメラなども健在だ。
こうした変化の随所から分かるように、サムスンは本格的に、Galaxy S22 Ultraを「Galaxy S22」および「Galaxy S22+」より一段格上のモデルと位置づけるようになった。また、同社が2つのことを学んだのも明らかだ。1つ目は、カメラ性能の向上と画面の大型化だけでは、スマートフォンに約1200ドルもの大枚をはたくのを消費者に納得させられないということだ。だからこそ、目玉としてSペンを追加してきている。2つ目は、1000ドルを超えるハイエンドスマートフォンの購買層が、Galaxy NoteとUltraシリーズという両方のラインアップを投入して採算がとれるほど大きくないかもしれないということだ。
低照度での撮影性能をはじめとするカメラ機能の向上と、Galaxy Noteゆずりのデザインとなれば、それだけでも大きな進化に思える。ただし、夜間撮影の機能向上が廉価モデルのGalaxy S22にも採用されている点は無視できない。つまり、Galaxy S22 Ultraがその価格に見合うには、それ以上の実力を発揮しなければならないということになる。
Galaxy S22 Ultraは、Galaxy Noteと似ているというレベルではない。このレビュー記事を執筆している間にも、筆者は数え切れないくらい「Ultra」のかわりに「Note」と打ち間違えたほどだ。Galaxy S22 Ultraは、Galaxy Noteファンにはおなじみの角張ったデザインを採用している。スマートフォンというより、むしろメモ帳に近い感じだ。
この点は、2021年モデルの「Galaxy S21 Ultra」より良くなった。Galaxy S21 Ultraは、ある意味「Galaxy S21」が大きく重たくなっただけという印象だったからだ。
Galaxy S22 Ultraは、前モデルと同様、Galaxy Sシリーズで最も大型だ。ディスプレイはGalaxy S21 Ultraと同じく約6.8インチを採用している。ちなみに、Galaxy S22+は約6.6インチ、標準モデルのGalaxy S22は約6.1インチだ。また、幅も2021年のGalaxy S21 Ultraより若干広くなっているので、片手での操作はいくぶん難しくなるかもしれない。Appleの「iPhone 13 Pro Max」と幅は大体同じだが、ディスプレイはGalaxy S22 Ultraの方がわずかに大きい。
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