NTT東日本は2月10日、空港制限区域内を走行する自動運転バスの実証実験を14日から開始すると発表した。期間は同28日までで、第2ターミナル70番バスゲートから第3ターミナルバスゲートまでの約700mのルートを走行する。
実証実験は、ティアフォー、KDDI、空港を運営する成田国際空港の3社と合同で実施。ローカル5GとKDDIのキャリア通信の2つを活用する自動運転バスを、国内空港で初めて運行する。
今回の実証は、限定された領域内でシステムが操作する自動運転「レベル4」相当の導入に向けた課題抽出を目的としている。自動運転は、少子高齢化による人手不足への対応や、ヒューマンエラーに起因する車両事故リスクの軽減といった観点から導入が期待されているという。
実証実験では、ティアフォーの自動運転システムを搭載した車両「GSM8」にドライバーを乗せ、空港制限区域内を自動走行する。車両には複数の車載カメラが搭載されており、遠隔監視などに利用する。車載カメラの通信方式はNTT東日本の提供するローカル5G、KDDIの提供するキャリア通信(5G、4G)の2方式を採用。走行中の通信の冗長化を図るとしている。
NTT東日本らは、今回の実証実験の成果などを、国土交通省航空局の策定する「制限区域内での自動走行ルール」に役立ててもらうほか、成田国際空港でのレベル4相当自動運転の実装、他空港への普及展開などにつなげたいとしている。
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