トヨタ自動車の子会社で、人工知能(AI)開発などを手がけるToyota Research Institute(TRI)は、自動運転車をドリフト走行させることに成功した。これは世界初の事例だという。
TRIは、「Toyota Supra(スープラ)」を自動運転車に改造。ハンドルやアクセル、クラッチ、ギアなどをコンピューター制御し、ブレーキは4輪それぞれ個別にかけられる。そして、走行中に障害物を発見すると、ドリフト走行して回避するようプログラミングした。
この自動運転システムは、毎秒20種類の走行ルートを計算し、走行中にギクシャクさせることなく車体のバランスを保てるそうだ。
TRIは、ドリフト走行を自動実行可能とすることで、悪路などでの安全性が高まると考える。たとえば、突然ブラックアイスバーンや障害物に遭遇しても、ドリフト走行で事故を回避できるとしている。
自動運転車がドリフト走行(出典:TRI/YouTube)
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