日本電気(NEC)とNECパーソナルコンピュータは2月4日、NECパーソナルコンピュータが製造、NECが自治体や教育機関に販売したGIGAスクール向け端末「Chromebook Y2」の一部において、製造工程の不備による余分なネジの混入が判明したと発表した。
端末の落下による強い衝撃が加わり、バッテリー下に混入したネジがバッテリーを破損、発煙と熱損に至った事案を1件確認。今後の安心な利用のため、当該機種の自主点検を実施する。
対象機種は、Chromebook Y2と、「Chromebook Y3」「VersaPro EタイプVR VR-8」「VR-9」「VR-A」の5端末。対象の型番は、本体裏側にあるラベルで確認できる。
現時点ではChromebook Y2以外の対象端末でのネジ混入は確認していないが、同一ライン、同一時期で生産したための点検になるという。また、ケーブルの組み立て不良でケーブルが周辺部品と擦れて損傷、ショートして発煙や熱損に至った事案も確認しており、あわせて点検するとしている。
具体的な回収方法や時期などは、自治体や教育機関と調整して案内する。
なお、仮に端末にネジが混入していた場合でも、端末を落下させるなどの強い衝撃を加えない限り、バッテリーの破損、発煙や熱損などには至らず、利用については問題ないという。また、端末には難燃性の高い材料を採用しており、端末内部で発煙や熱損が発生しても、外部に被害が及びにくくなるよう配慮していると説明している。
しかし、端末を落下させるなどの強い衝撃を加えた場合や、発煙、異常な発熱を確認した場合は、速やかに使用を中止し、「GIGAスクール自主点検お客様相談センター」(電話:0120-984-723/月〜日曜:9〜18時、3月5日以降は土日祝祭日、年末年始休業日を除く月〜金)への連絡を求めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」