Prosser氏とInsiderの情報によると、Pixel Watchは少なくとも心拍数や歩数計などの基本的なヘルストラッキング機能を搭載する。ただし、スマートウォッチ業界全体で見られるヘルスケア重視の傾向を考えると、より高度な機能も搭載されそうだ。
確かなことはまだ分からないが、Googleの最近の動向から多くの可能性がうかがえる。例えば、Googleは5月にWear OSのアップデートを発表した際、このOSには「Fitbitの最高の機能」が搭載されると述べたので、Fitbitのヘルスケア機能を期待できる。Insiderは、GoogleがPixel Watchで実現するFitbit機能のWear OSへの統合に取り組んでいると報じ、この方向性についての根拠を示している。だが、それが具体的にどのような機能になるのかは、まだ分からない。
また、Googleのスマートディスプレイ「Nest Hub(第2世代)」が、いびきを検出し、夜間の呼吸の状態をトラッキングすることが分かっているので、こうした機能がPixel Watchに何らかの形で組み込まれてもおかしくはない。だが、Fitbitがサブスクリプションサービス「Fitbit Premium」を重視していることを考えると、Pixel Watchの高度なヘルストラッキング機能を使うにはサブスクリプションが必要になる可能性もある。
Apple Watchと同様に、Pixel Watchのバッテリーも約1日しか持続しない可能性がある。Insiderの記事が参照している内部フィードバック文書は、時計を毎日充電する必要があるかもしれないことを示唆している。ただし、実際の発売までにGoogleがこれを改善する可能性はある。
Googleは5月のGoogle I/O 2021で、サムスンと共同開発した改良版Wear OSを発表した。したがって、Pixel Watchにこの新しいOSが搭載されることは、ほぼ確実だろう。新OSで性能が向上し、ユーザーインターフェースはより直感的になり、GoogleおよびFitbitのサービスとの連携が向上する。
新Wear OSは既にサムスンのGalaxy Watch4に搭載されているので、Pixel Watchが最初の搭載端末ということにはならない。だが、GoogleがAndroidスマートフォンにおけるPixelシリーズで示したのと同様に、Pixel Watchはサードパーティー企業が構築できるWear OS体験の青写真を示すスマートウォッチになる可能性がある。Galaxy Watch4はWear OSを搭載してはいるが、多くの機能は依然としてサムスン独自のアプリとサービスに関連付けられている。
リーク情報によってPixel Watchに期待できることの基本的なところは分かったが、詳細についてはまだ多くが謎だ。
例えば、価格がどの程度になるのかが不明だ。採用するプロセッサーについても分かっていない。Googleが「Pixel 6」および「Pixel 6 Pro」で新しい独自の「Tensor」チップを採用したことを考えると、プロセッサーは特に重要だ。WinFutureの以前の記事では、GoogleがPixel WatchでQualcommと協力していると伝えており、Qualcommの最新のウェアラブルチップになる可能性はある。
Pixel Watchという仮称も変わるかもしれない。Insiderによると、Googleは社内でこのスマートウォッチを幾つかの名前で呼んでおり、最終的にどのブランドを選ぶのかはっきりしていないという。
端末の互換性も不明だ。GoogleのウェアラブルOSがまだ「Android Wear」だったころのスマートウォッチはAndroidと「iOS」の両方と互換性があり、Fitbitのデバイスと同様に、「iPhone」ユーザーもAndroid Wear搭載スマートウォッチをペアリングできた。だが、Galaxy Watch4はAndroidスマートフォンとのみ接続できる。これにより、将来のWear OSデバイスは、Apple Watchの代替品を探しているiPhoneユーザーのためにiOSをサポートするかという点に疑問が生じている。
私の最大の疑問は、Pixel WatchがPixelスマートフォンのようにGoogle特化の機能を備えるかどうかだ。GoogleはPixelスマートフォンで、「Googleアシスタント」を独創的な形で体験に組み込んだので、Pixel Watchでも同じことができるものと期待している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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