Twitterは米国時間10月21日、独自の調査により、同社のアルゴリズムが政治的右派からのツイートを左派からのツイートより増幅させることが明らかになったと述べた。
同社は、カナダ、フランス、ドイツ、日本、スペイン、英国、米国の7カ国を対象に、選挙で選ばれた公職者のツイートを調査した。
この調査によると、ドイツを除く6カ国では、右派のツイートは左派のツイートより増幅されることが分かったという。さらに、右寄りの報道機関は左寄りの報道機関に比べて、アルゴリズムによる増幅が大きいことも分かった。
Twitterは調査結果を公開することで、右派のツイートが増幅される理由についての仮説を検証するために、より広範な研究コミュニティーとの「生産的な対話を喚起するのに役立てたい」としている。
この調査結果は、共和党の長年の批判に反するものだ。同党は、TwitterとFacebookの両社が保守派の言論を積極的に抑圧していると主張してきた。両社はこれまで、そうした主張を繰り返し否定してきた。
Twitterは2020年4月1日~同8月15日までの期間、選挙で選ばれた公職者らのアカウントから送信された数百万件のツイートを分析して調査した。所属政党の特定には、公開されている第三者の情報源を利用した。ツイートされた内容は、公職者らの政治的見解を推測することには使われなかった。
増幅されたツイートとは、ユーザーのタイムライン内に、ユーザーがフォローしているアカウントのツイートの中に紛れて表示される、フォローしていないアカウントによるツイートのことだ。Twitterによると、この増幅されたツイートは、ユーザーが頻繁に交流しているアカウントやユーザーが関与しているツイートなどの情報に基づき、推奨されるコンテンツだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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