Facebookは、10月末に開催する開発者向けカンファレンス「Facebook Connect」を前に、新たに1000万ドル(約11億1600万円)規模のクリエイター支援ファンドの設立を発表した。このファンドの目的は、未完成のソーシャル仮想現実(VR)プラットフォーム「Horizon Worlds」(旧称「Facebook Horizon」)のパフォーマンススペースやゲーム、世界を生み出すことで、同社のメタバース向けクリエイティブツールのアーリーアダプターを引きつけることだ。
Horizon Worldsは、「AltspaceVR」「VRChat」「Rec Room」といった人気の高い既存のソーシャル空間やメタバース空間のように、クリエイティブな遊び場になることを目指している。ただし、Facebookのアプリにユーザーを引き寄せる仕掛けも盛り込む。Facebookは、オープンコンテストまたはアプリケーションベースのアクセラレーターおよび資金提供プログラムを通じて、クリエイターに資金を投じる計画だ。
これらの体験では、パフォーマーに投げ銭をしたり、仮想空間内で少額取引したりできるような決済構造の導入も目指している。以前はFacebook Gaming部門に所属し、現在はFacebookのメタバースグループに属するVivek Sharma氏は、筆者とのZoomでの会話の中で、「私が個人的に期待しているのは、これらの構造をFacebookのアプリ全体に紐づけられるようにすることだ。そこでは、InstagramやFacebookだけでなくHorizonのクリエイターも人気を得て、経済全体が集約され、ここに向かう関連性も構築される」と述べた。同氏は、現時点でこのファンドを必要なものと見ているが、ライブストリーム中の投げ銭を将来のパフォーマーの収入源としながらも、Facebookが次に構築したいものとして、参加費や体験料のような仕組みを提案し、Horizonのメタバースが目指し得る方向性を指し示した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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