テレビ動画アプリを提供するTVerは10月7日、インターネット広告の新たな取り組みとして、完全視聴ベースのオークション形CPCV(Cost Per Complete View)について、ベータ版の導入を開始すると発表した。
これにより今までの広告表示ベースで固定単価のCPM(Cost Per Mile)と、完全視聴ベースでオークション形のCPCVの2つが選べるようになった。
TVer広告は、2020年10月にリリースした運用型広告。地上波で放送されたコンテンツがメインであるため、コンテンツのクオリティや安心・安全度が高い点、高精度なターゲティングをPC・SPだけでなくCTVにおいても展開できる点などに強みがあるという。
同社によると、リーチや認知力などで評価されながらも、課金形態については改善すべき課題が明確になったという。これまでTVer広告では、広告が表示されたタイミングで料金が発生するCPM課金モデルを採用してきた。しかし、動画広告は性質上、最後までの視聴で大きな効果が期待できる広告形態となっており、少しの再生ではメッセージが伝わりにくいものとなっていると説明する。
そこで、最後まで動画をしっかり見てもらいたいという広告主ニーズと課金のタイミングを一致させるべく、日本の大手動画媒体では初となる完全視聴ベースの課金形態であるCPCVを導入することにしたという。CPCVにおいては、広告主からの要望の強かったオークション形式を採用した。これにより、今までの単価固定ではできなかった、よりきめ細やかな運用が可能になるとしている。
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