Googleにとって最新となる海底インターネットケーブルが英国に上陸した。「Grace Hopper」と呼ばれるこのケーブルは米ニューヨークと英国およびスペインを結ぶもので、その全長は3900マイル(約6280km)に及ぶ。このケーブルの片端が現地時間9月14日、英国の南部の町ビュードに到達した。もう一方の終端は、9月に入り一足早く、スペインのビルバオに到達していた。
Googleの海底ケーブルはこのGrace Hopperだけではない。6月には、米国の東海岸から南米大陸の東海岸の複数の地点を結ぶ海底インターネットケーブル「Firmina」の敷設を発表した。また7月には、イタリアのTelecom Italia Sparkleと提携して、「Blue」および「Raman」という2種類の海底ケーブルシステムを敷設することを明らかにしている。
Grace Hopperケーブルは最大で毎秒350TBのデータを伝送し、ファイバースイッチングという技術によってサービスが停止する事態を減らすよう設計されているという。
このケーブルの名称は、コンピューターの世界で先駆的な業績を上げたGrace Hopper氏にちなんだものだ。同氏は世界初のコンピューターコンパイラを開発したほか、米国初の電気機械式計算機「Harvard Mark I」の開発に貢献したことで知られる。さらにはコンピューターの不具合を示す「バグ」という言葉を広めたとされる人物でもある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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