「Android 12」ベータ版の気になる新機能を試す--背面タップや縦長スクショなど

Jason Cipriani (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年07月28日 07時30分

 Googleが「Android 12」の第3ベータ版「Beta 3」を公開したことで、同OSは正式版リリースに近づいた。Beta 3には、いくつかの新機能と改善点が含まれている。例えば、新しいスクロール可能なスクリーンショットツールや、サードパーティーアプリ内の情報を見つけやすくする大幅に向上したデバイス内検索機能などが利用できる。Googleによると、自動回転機能も改善されており、前面カメラを使用して、画面を回転させる方向を判断するようになったという。ちょっとクールな新機能だ。

Androidスマートフォン
提供:James Martin/CNET

 Android 12の正式版は今後1~2カ月以内にリリースされる見通しだが、そのときに「Android」スマートフォンやタブレットで利用できるようになる注目すべき変更点は、今回発表された最新の機能群だけではない。新しい「プライバシーダッシュボード」では、どのアプリが自分の個人データにアクセスしているのかを分単位で確認できる。アプリがカメラやマイクを使用中であることを通知するシステムアラートも追加されており、ユーザーはボタンをタップするだけでアクセスを無効にすることが可能だ。

 注意点もある。ベータプレビューには、多数のバグや問題が含まれていることがよくあるので、試す人は、厄介な問題に遭遇することを覚悟してほしい。以下に、筆者がこれまでベータ版を使ってみて気に入った機能を紹介していこう。

プライバシーを把握しておくための新しいツール群

 Googleは、Android 12でプライバシーへの取り組みを大幅に強化しており、「iOS 14」で「iPhone」に追加された機能群に追いついたほか、いくつかの点では、iOS 14を追い抜いている。新しいプライバシーダッシュボードでは、どのアプリがどれくらいの頻度でどの個人データにアクセスしているのかを簡単に確認できる。アプリが自分の望まないことを実行していると感じた場合は、アクセスを無効にすることが可能だ。

 新しいダッシュボードにアクセスするには、「設定」アプリを開いて、「プライバシー」>「プライバシーダッシュボード」の順に移動する。そこで、過去24時間にアクセスされたプライバシーカテゴリーの詳細を示す円グラフが表示される。画面右上のメニューボタンをタップすると、サードパーティーアプリだけでなくシステムアプリもグラフに表示されるように設定できる。カメラなどのカテゴリーをタップすると、アプリがカメラにアクセスした時間とその長さ、そして、バックグラウンドで実行されたのかどうかを詳細に示すタイムラインが表示される。

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提供:Screenshot by Jason Cipriani/CNET

会話やウェブページ全体を1枚の縦長スクリーンショットに記録

 Android 12には、多くのユーザーが頻繁に使用するであろう小技も含まれている。それは、スクロール可能なスクリーンショットだ。皆さんも、ウェブページやテキストの会話を自分用に保存したり、大切な人と共有したりするために、スクリーンショットを撮ったことがあるはずだ。しかし、これまでは、そのメッセージのスレッドを1枚の縦長スクリーンショットに記録することができなかったので、複数のスクリーンショットを撮った後、それがちゃんと順番通りに表示されて、意味が理解できるように願うしかなかった。

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