モノオクは6月21日、東京都スタートアップ実証実験促進事業(PoC Ground Tokyo)において、空き家・空き物件を物置きシェアサービス「モノオク」上で運用する実証実験を実施した結果を発表した。
モノオクは、使っていない部屋や、押入れ、余った倉庫などをレンタル倉庫・レンタル物置きとして利用することで、従来より安価にモノが保管できる、物置きシェアサービスだ。
本実証実験は、実際にモノオクが空き家・空き物件を運用し、活用が可能かどうかを実験するもの。スペースのオーナーから提供のあった物件に対して、適切な収支モデルや運用方法を検証し、その結果を公開することで、物置きシェアサービスの浸透を目指す。
今回、東京・世田谷区内で1月から3月に実施した実証実験の結果を発表。15畳のスペースは開始2週間で100%稼働し、毎月約10万円の売上を実現したという。
また、本スペースの利用者の約64%が、1年以上の利用を検討。長期間での利用者が多い理由をヒアリングした結果、75%の利用者が、自宅からスペースの距離が半径1km圏内の徒歩15分以内であったことから、自宅から近い距離に物が置けることで、定期的な荷物の出し入れが簡単であることの利便性が重要であることが、今回の実験により明らかになったとしている。
モノオクは、本実験の結果から、空き家でモノオクを活用することによって短期間で安定的な売上を得られることが示されたと結論。さらに、近隣に空きスペースがあると認知し、利用に至った際は、1年以上の利用が継続されることが分かり、長期的に運用が可能だと分析している。
今後は、本実証実験の結果を踏まえ、無人や個人の空きスペースの場合も利用されるのか、引き続き空き家・空きスペースのモノオクにおける活用の検証を進める。
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