Googleは米国時間6月17日、テクノロジー業界におけるダイバーシティーの問題に対する取り組みの一環として、歴史的黒人大学(HBCU)10校に総額5000万ドル(約55億円)の助成金を提供すると発表した。HBCUは、アフリカ系米国人の教育を目的として、1964年の公民権法制定以前に設立された高等教育機関だ。
Googleで最高ダイバーシティー責任者を務めるMelonie Parker氏は、今回の助成金について発表した公式ブログの中で次のように述べた。「今回の資金提供は、HBCUに対するものとしては当社にとって過去最大の規模だ。各大学は使途に制限のない助成金500万ドル(訳注:約5億5000万円)を一括で受け取るため、必要に応じて地域社会や将来の労働力に柔軟に投資できる」
助成金を受けるHBCUは、クラフリン大学、クラークアトランタ大学、フロリダA&M大学、ハワード大学、モーガン州立大学、ノースカロライナA&T州立大学、プレイリービューA&M大学、スペルマン大学、タスキーギ大学、ゼイビア大学ルイジアナ校の10校だ。
スペルマン大学のMary Schmidt Campbell学長は次のように述べている。「Googleの寛大な助成金により、HBCUの学生にSTEM(科学、技術、工学、数学)分野への道が開かれ、21世紀の変革を担う役割や機会が与えられることになる。『Google in Residence』プログラムでGoogleの社員を受け入れ、Googleでインターンとして働いた本校の学生やGoogleに就職した卒業生の成果を見てきた経験から、われわれはコンピューティング教育における公平性の構築に向けたGoogleの包括的なアプローチに感謝している」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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