Googleは、ダイバーシティーチームの幹部の1人を転任させた。2007年に同氏が執筆したブログ記事に反ユダヤ的な発言があったことが、今週に入って明らかになったことを受けたもの。
同社は米国時間6月3日、ダイバーシティーの戦略と研究を担当するグローバル責任者だったKamau Bobb氏が、科学と技術の教育を担当する職務に就くことを明らかにした。
「ユダヤ人コミュニティーとLGBTQ+コミュニティーに多大な不快感と苦痛を与えている、当社のダイバーシティーチームのメンバーが過去に記述した内容を、当社ははっきりと非難する」とGoogleの広報担当者は述べ、「その内容は明らかに人を傷つけるものだ。執筆者はこれを認め、謝罪している」とした。
Bobb氏は「私がユダヤ人だったなら」と題した2007年のブログ記事の中で、レバノンやパレスチナの領土でのイスラエルの行為に対してユダヤ人はこう感じるに違いないという自身の考えを説明していた。「私がユダヤ人だったなら、戦争への飽くなき意欲に不安を抱き、自分の身を守るために殺していただろう」と同氏は記していた。
このブログ記事が今週に入って、The Washington Free Beaconに取り上げられた。
Bobb氏は、ユダヤ人スタッフ向けの同社従業員リソースグループにメモを送り、謝罪した。米CNETが確認した電子メールの中で同氏は、「私が記した内容は、ユダヤ人コミュニティー全体を粗雑に描写するものだった。特定の軍事行為に対する批判を意図したものが、反ユダヤ的な表現と偏見になってしまった」と綴っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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