GoogleとAppleは長年にわたり、世界のモバイル市場を寡占する状態にあるが、英国の競争法当局は、この複占状態がスマートフォンユーザーに最良の条件をもたらしているかを疑問視している。
英国の競争法当局である競争・市場庁(CMA)は現地時間6月15日、両社のOS、アプリストア、ブラウザーの寡占状態について「詳しく調査する」と発表した。これは正式な調査ではなく、正式な調査が必要だと判断するだけの、両社が競争を抑制している可能性を示す十分な証拠があるかを検討するための予備調査とみられる。
CMAの最高責任者であるAndrea Coscelli氏は発表の中で、「AppleとGoogleは、人々が買い物するときも、ゲームをするときも、音楽をストリーミングするときも、テレビを見るときも、携帯端末上でアプリをダウンロードしたりウェブを閲覧したりする際に経由する主要なゲートウェイを制御下に置いている。これが消費者や、スマートフォンを介して人々に商品やサービスを提供しようと考える企業に問題をもたらしている可能性の有無を調査する」とした。
CMAは、AppleとGoogleが市場を寡占している状態が、競争の抑制や、端末、アプリ、その他のサービスの料金の引き上げにつながっているかを調査するという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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