人気ゲーム「フォートナイト」の開発元Epic Gamesによると、Appleは進むべき道を間違っている。Steve Jobs氏らが創設したAppleは、Microsoftのような市場リーダーに対する挑戦者として自らを位置づけていた。しかし、「iPhone」のアクティブ端末が世界で10億台を超えるAppleは今や独占的企業であり、その状況を変える必要があるというのがEpicの主張だ。対するAppleはEpicについて、Appleのイノベーションにただ乗りしたいだけだと反論している。どちらの主張が正しいのか、決定はカリフォルニア州連邦地方裁判所の判事に委ねられる。
米連邦地裁のYvonne Gonzalez Rogers判事は米国時間5月24日、最終弁論に臨んだ両社に対し、それぞれの主張の不備を突くような質問を浴びせ、テクノロジー業界がここ数年で直面した最も困難な反トラスト問題の答えを探った。
Rogers判事はAppleに対し、音楽サービスのサブスクリプションや、ビデオゲームのキャラクターの新しい衣装といったデジタルアイテムのアプリ内課金に対して、同社が30%の手数料を課している件を厳しく追及した。今回の裁判を通して、判事はこうしたアプリ内課金でAppleに競争相手がいないことへの懸念をたびたび表明し、そのために最大30%の手数料がこれほど長い間維持されてきたのではないかと指摘した。
一方、Epicに対しては、もし同社がiPhoneで独自のアプリストアを運営したり、別のアプリ内課金システムを導入したりすることが認められれば、Appleが研究開発費を回収する機会を損なうと述べた。裁判では、両社の懸念に対応する「解決策」をどうすれば判決に盛り込めるのか、判事が弁護人らに回答を迫る場面もあった。
「これまで裁判所が、反トラスト行為に対する解決策を講じた例はあっただろうか」と判事は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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