Appleは米国時間4月8日、「フォートナイト」開発元のEpic Gamesとの悪化している関係について説明する書類を、5月から両社の裁判が始まるカリフォルニア州の地方裁判所に提出した。同社はこの提出書類の中で、EpicはAppleの「App Store」で「フォートナイト」の配信を開始してから2年間で7億ドル(約760億円)を超える収益を上げた後に、Appleに費用を負担させてさらなる収益を上げる計画を目論んだと主張している。
Appleは状況説明の中で、Epicが2020年に、「フォートナイト」にさらなる注目を集めることを目的に、弁護士や広告会社とともに数カ月を費やして計画したとする「Project Liberty」というメディア戦略について概説している。
AppleのApp Storeには、「フォートナイト」の勝利ポーズ、ダンスの動き、キャラクターの外観など、すべてのデジタル製品をAppleの決済処理サービスを介して購入しなければならないというポリシーが設けられているが、Epicは2020年夏、意図的にこれに違反した。
「Epicは、Appleのイノベーションにただ乗りしたいだけだ」と、Appleは8日の提出書類の中で述べ、Epicは「『フォートナイト』への低下する関心を取り戻す」ために訴訟を利用していると主張した。
Epicの広報担当者は今回の書類に関するコメントを避けたが、少なくとも2017年から同社はAppleのApp Storeについて制限緩和を求めてきたと述べた。また、反論する提出書類の中で、App Storeの規則はイノベーションを抑制しており、その手数料によって消費者向けの価格が高くなっているというこれまでの主張を繰り返した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス