この1年、誰もが「Zoom」や「Google Meet」などのビデオチャットプラットフォームに慣れ親しんだことだろう。だがこうした状況には、長時間のリモート会議や技術的なトラブル、さらには1つの場所に座ったままでデバイスを凝視し続けることからくる、疲労や不安もついて回る。では、こうしたビデオチャットが、実際の人間と向かい合い、自然に会話するのと近い形に変わったとしたらどうだろうか。
Googleは米国時間5月18日、開発者会議「Google I/O」の基調講演で、最先端技術を使ってビデオチャットをこのようなレベルに引き上げる「Project Starline」を発表した。Starlineでは、窓のようなものの前に座ると、反対側に実物大の相手が3次元で見える。この人物とは、テーブルを挟んで向かい合って座っているかのように、身ぶりや視線のやりとりなどを交えて自然な会話ができる。
Project Starlineは、コンピュータービジョン、機械学習、空間オーディオ、リアルタイム圧縮などのソフトウェアと、新たなライトフィールドディスプレイをはじめとするハードウェアを組み合わせたものだ。このディスプレイは、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)の眼鏡やヘッドセットがなくてもボリューム感と奥行きを作り出せる。この組み合わせにより、Starlineでは、まるで向こう側に人が座っているかのように感じられ、テクノロジーを意識することなく使用が可能になると、Googleは解説した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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