昨今のウェブブラウザーは、パスワードの1つがハッキングされたことを検知すると、ユーザーに警告を表示する機能を標準搭載している。Googleの「Chrome」ではこれを一歩進めて、ボタンを1回タップするだけでパスワードを修正できるようになる。この技術は、Twitterなど一部のウェブサイトに対応する。
漏えいした可能性があるパスワードをChromeが検知すると、「Googleアシスタント」により「パスワードを変更」するボタンが表示されるようになると、Googleは米国時間5月18日に開発者会議「Google I/O 2021」で発表した。この機能をまず米国で「Android」版Chromeに搭載し、今後数カ月のうちに他の国にも拡大していくという。
このパスワード変更機能は、Googleの「Duplex」技術を利用している。Duplexは人工知能(AI)を使ったサービスで、ウェブ上でフォームへの入力など自動化された操作を行う。Duplexは当初、「少数」の対応サイトでのみ動作する予定で、ユーザーはChromeのパスワード同期機能を有効にする必要がある。
Googleによると、この機能を利用する目的でウェブサイトの開発者がサイトを変更する必要はないという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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