Appleは2月19日、同社の製品、サービスなど広範にわたるセキュリティに関する文書を公開した。とくに、2020年11月にIntelから乗り換えてM1を搭載したMacのセキュリティ性能を強調することは、「打倒Apple Silicon」のマーケティングを見せ始めたIntelを牽制する意味合いも透ける。
AppleはiPhoneで新しいデバイスのファイル、アプリのシステムを採用し、ユーザーに対するセキュリティを基本的な価値として提供し始めた。ハードウェア、チップ、ソフトウェアで一貫して安全性を確保する姿勢は、Appleならではの取り組みと言える。
今回MacがApple Siliconへ移行したことによって、Appleがモバイルデバイスで10年来取り組んできたプラットホームセキュリティと高く設定したスタンダードを、全く同様にMacに持ち込むことができたという。
Intel時代は、T2セキュリティチップをシステムに足すことで、セキュリティを高めてきた。しかしそれでは不十分。Intel向けmacOSからT2チップを制御することができないため、Macのデバイス全体を、iPhoneやiPadのようなセキュリティ管理下に置くことができないと考えていたからだ。
こうした説明を見ると、さらに、Intel時代のセキュリティ対策へのストレスを解消したように見える。一方、Appleはプライバシーについて、Facebookを中心としたデジタル広告業界と対峙している。
アップル、自社製品のセキュリティ詳細を約200頁の文書で公開(2/19)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス