「Galaxy S21 Ultra 5G」レビュー、サムスンの最上位モデルに2度目の本気を見た - (page 2)

Patrick Holland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年01月27日 07時30分

望遠カメラが2基

 Galaxy S21 Ultraは、カメラシステムも大きく変更された。背面カメラは4基で、1つが広角、1つが超広角、2つが望遠となっている。Time-of-Flightセンサーはなくなり、代わりにレーザーオートフォーカスが採用された。

 メインカメラの108メガピクセルセンサーは新しくなり、写真でも動画でもオートフォーカスの性能が向上している。新たに追加された「Focus enhancer」(フォーカス強化)ツールは、画面上に表示され、写真撮影時のフォーカスをさらに高速化できる。このツールを使うと画角が広がるようだ。

Galaxy S21 Ultra
提供:Patrick Holland/CNET

 望遠カメラが2基というのは、スマートフォンでは初めてで、そのメリットは多い。倍率は一方が3倍、もう一方が10倍だ。ということは、ズームインするとき、画像をトリミングせずに高画質を確保できる場所が、ズーム範囲に2つあることになる。また、ブレが抑えられるというメリットもある。2基のカメラを併用すると、ズームインがしやすくなり、100倍になっても画面が安定するのだ。

 30倍のときには、画面にズームガイドが表示され、ズームインする特定のスポットを見つけやすくなる。動かないようにそこでロックすると、ガイドが黄色に変わる。これが実にうまく機能する。もちろん、カメラが大きく動かないよう注意を払う必要はあるものの、Galaxy S20 Ultraのときと比べると扱いやすくなり、ストレスも少なくなった。

 Galaxy S21 Ultraで撮影した写真は素晴らしく、ディテールが精彩でタイミングレンジも広い。108メガピクセルモードもあるが、12メガピクセルでピクセルビニング機能を生かすと、安定していい写真が撮れることが分かった。

 筆者がGalaxy S21 Ultraで撮影した写真を何点か挙げよう。

figure_4
12メガピクセルでピクセルビニング機能を生かす
提供:Patrick Holland/CNET
figure_5
ピクセルビニングの利点の1つはディテールを表現できることだ
提供:Patrick Holland/CNET
figure_6
シングルテイクモードで撮影
提供:Patrick Holland/CNET
figure_7
枝や水面、青空と雲が正確に捉えられている
提供:Patrick Holland/CNET
figure_8
同じ場所から撮影した3枚の写真。広角カメラ(左)、3倍望遠カメラ(中央)、10倍望遠カメラ(右)
提供:Patrick Holland/CNET

 光量が少ないとき、ナイトモードは圧倒的だ。レンズに発生するフレアが抑えられ、画像ノイズや、ノイズ除去に伴うスミアなどが少ない明るい写真が撮れる。筆者が撮影したナイトモードの写真も何点か挙げる。

figure_9
ナイトモードで撮影。この写真が一番のお気に入りかもしれない
提供:Patrick Holland/CNET
figure_10
ナイトモードで撮影
提供:Patrick Holland/CNET
figure_11
超広角カメラを使い、ナイトモードで撮影
提供:Patrick Holland/CNET

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]