Galaxy S21 Ultraは、カメラシステムも大きく変更された。背面カメラは4基で、1つが広角、1つが超広角、2つが望遠となっている。Time-of-Flightセンサーはなくなり、代わりにレーザーオートフォーカスが採用された。
メインカメラの108メガピクセルセンサーは新しくなり、写真でも動画でもオートフォーカスの性能が向上している。新たに追加された「Focus enhancer」(フォーカス強化)ツールは、画面上に表示され、写真撮影時のフォーカスをさらに高速化できる。このツールを使うと画角が広がるようだ。
望遠カメラが2基というのは、スマートフォンでは初めてで、そのメリットは多い。倍率は一方が3倍、もう一方が10倍だ。ということは、ズームインするとき、画像をトリミングせずに高画質を確保できる場所が、ズーム範囲に2つあることになる。また、ブレが抑えられるというメリットもある。2基のカメラを併用すると、ズームインがしやすくなり、100倍になっても画面が安定するのだ。
30倍のときには、画面にズームガイドが表示され、ズームインする特定のスポットを見つけやすくなる。動かないようにそこでロックすると、ガイドが黄色に変わる。これが実にうまく機能する。もちろん、カメラが大きく動かないよう注意を払う必要はあるものの、Galaxy S20 Ultraのときと比べると扱いやすくなり、ストレスも少なくなった。
Galaxy S21 Ultraで撮影した写真は素晴らしく、ディテールが精彩でタイミングレンジも広い。108メガピクセルモードもあるが、12メガピクセルでピクセルビニング機能を生かすと、安定していい写真が撮れることが分かった。
筆者がGalaxy S21 Ultraで撮影した写真を何点か挙げよう。
光量が少ないとき、ナイトモードは圧倒的だ。レンズに発生するフレアが抑えられ、画像ノイズや、ノイズ除去に伴うスミアなどが少ない明るい写真が撮れる。筆者が撮影したナイトモードの写真も何点か挙げる。
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