パンデミックの最中で旅行に出かけられない今、デジタル通訳機は、人々の欲しいものリストの中にあったとしても、おそらくかなり下位になっているはず。しかし、ポケットにすっぽり収まるサイズの通訳機「Pocketalk」の提供元であるソースネクストは、新型コロナウイルスのパンデミックをターゲット層を再考する機会として捉えている。
ソースネクストのゼネラルマネージャーを務めるJoe Miller氏によると、同社は、教育関係者や医療従事者の間で、同社の製品が高い効果を発揮することに気づいたという。新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃、横浜港に停泊して最終的に約700人の感染者を出したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の添乗員にとっても、この通訳機が役立ったとしている。そして、国をまたぐ旅行が再開されれば、旅行者が再びこの製品を求めるようになると同氏は見込んでいる。
ソースネクストはオンラインで開催されている2021年のCESにおいて、同社の主力製品である「Pocketalk S」(299ドル)に対するアップデートとして、自動言語検出、スロー再生モード、発音を練習する機能などを発表した。また、少し大きめの新製品である「Pocketalk Plus」(329ドル)も披露した。129ドルのエントリーレベルモデルである「Pocketalk Classic」も、まだ販売されている。
「Google翻訳」を使うだけではだめなのかという疑問が、きっと多くの人の頭に浮かぶだろう。Miller氏によると、旅行中に頻繁にスマートフォンを取り出していると、端末を紛失したり、個人情報をさらしてしまったりするリスクがあり、それは避けたいと考える人もいるだろうとのことだ。さらに、スマートフォンを国外で利用するコストも考慮する必要があると、ソースネクストの代表取締役社長を務める松田憲幸氏は指摘している。Pocketalkには2年間無料のグローバル通信が付いている。Pocketalkは、より正確な結果をユーザーに提供するために6つの異なる翻訳エンジンを利用すると同社は述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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