2020年は在宅でのテレワーク元年……、少なくとも筆者にとってはこの言葉がピッタリくるぐらい、作業環境に大きな変化があった1年だった。そして、机も椅子もないところからの試行錯誤や作業環境を整えた記事なども何度か掲載した。2020年を締めくくるにあたって、ここではそれらを振り返っていきたい。
新型コロナウイルスの流行と感染防止対策、そして緊急事態宣言により、多くの企業がテレワークとして、在宅での勤務を行った。弊社も例外ではなく、3月下旬から本格的に在宅でのリモートワークへと移行した。
そうしたなかで、机も椅子もない筆者の自宅において、作業環境構築に向けた試行錯誤をする記事を掲載した。部屋の片隅で物が積みあがっている場所に、スタンディングで作業できる場所を簡易的に作ったというものだった。
机も椅子もないなら「立つしかない」--在宅テレワークに突入した記者の“涙の試行錯誤”(2020年4月18日掲載)
筆者はこれまで、何かと作業環境が整った会社にいる時間が長く、ひとり暮らしというのもあってか、自宅で作業することを想定していない環境となっていた。今振り返れば、ちゃぶ台ぐらいのテーブルさえあればひとまずの環境は構築できたのだが、どうすればやりやすくなるかを日々考え、あれこれとPCを置くポジションを変えながら試行錯誤をするのは、ある種の楽しさがあったのも、正直な気持ちとしてあった。
そうしたなかで、4月末にはディスプレイに加え、待望のデスクとオフィスチェアを調達。そうして環境が整った様子も記事として掲載した。
素直にモニターと机、椅子を用意するべき--テレワーク環境「涙の試行錯誤」の結果(2020年5月23日掲載)
なんとか机の設置スペースを作ったり、ロータイプのデスクにするかどうか悩んだことも懐かしい。このときは早期のフル出勤に戻ったとしても、作業環境を整えたことに後悔がないと思っていた。当時はここまで事態が長期化するとは考えていなかったが、結果論ではありつつも、この段階で環境構築に踏み切ったことは、本当に良かったと思っている。
この2つの記事を掲載した際、自宅での作業環境に関するさまざまな反応も目にした。意外と整っていないということや、作業環境の試行錯誤、デスクや椅子がないとモチベーションが上がらないこと、スタンディングでの作業についてなどなど…。ちなみに後者のほうの記事は、筆者が2020年で書いた記事のなかでもトップクラスで閲覧されていた。それだけ自宅での作業環境に関心が高い状態にあったがゆえのものと推察する。
なお余談ではあるが、SNS等で筆者がよく目にした反応としては「あのブルーシートが気になる」「趣味を隠す気がない」といった感じのものが多かった。このあたりはご愛敬としていただくとともに、お察ししていただきたい。そんなブルーシートは、ウェブ会議の背景として割と活躍したという記事も掲載。今でもブルーシートは現役で活用している。
ビデオ会議で活用広がる「バーチャル背景」--設定できない時はどうする?(2020年6月20日掲載)
こうして作業環境を整えたこともあって、何かあれば会社に行っていた自分の心境にも明らかに変化が生まれ、もう会社に戻れないというぐらいの感覚にもなっていた。実際に3月下旬から6月下旬までの約3カ月、会社には全く足を運ばなかった。この間、緊急事態宣言の解除後に一度だけ電車に乗って出かけたことはあるものの、それ以外は近所のスーパーへ買い物に行く程度で、ほぼほぼ家にいる状態だった。
そうなると気になるのは、運動不足。健康維持の観点からも、この課題は無視できないところ。これについても記事として取り上げていた。
在宅でのテレワーク長期化で「運動不足」とどう向き合う?--疑似出社やゲームで対策(2020年4月12日掲載)
テレワークにおける運動不足は、かねてから課題としてよく挙げられていたという。特に今回のような家に長くいる状態では、なおのこと懸念されるところだった。筆者の場合は幸いなことに、新型コロナとは関係なく年始の段階で「リングフィットアドベンチャー」を入手できていたことから、毎日のようにプレイし続けていた。
長く続けるために少しずつ……というのを心掛けていたため、どこまで効果があったかはわからないが、少なくとも8月いっぱいまでは、ほぼ毎日プレイしていた。ちなみに、アドベンチャーモードはクリアしており、レベルは現在211となっている。そのあとはたまにという感じだったが、最近2カ月ぶりにプレイしたところ、割と楽にできていたものがきつく感じるようになったため、やはり続けなければなまってしまうと、再開しているところだ。
このほかにも、仕事中にはASMR音源を聞きながら作業するという記事も掲載した。いわゆる環境音を流しながら作業するということは、今もたまに行っている。
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