欧州連合(EU)の欧州委員会は現地時間12月17日、Googleによる21億ドル(約2160億円)でのFitbit買収を条件付きで承認したと発表した。欧州委は、Fitbitユーザーの健康データをターゲティング広告に利用しないというGoogleの誓約について調査していた。
欧州委の条件に基づき、GoogleはEU圏内のFitbitユーザーのデータを広告に利用することはできない。また、FitbitとGoogleのデータを技術的に分離し、健康データの他のGoogleサービスでの利用についてEUユーザーが明確に選択できるようにする必要がある。
「これらの誓約によって、ウェアラブルデバイス市場と新しいデジタルヘルス分野のオープン性と競争が維持されるため、提案されているGoogleのFitbit買収を承認できる」と、欧州委の競争政策担当委員、Margrethe Vestager氏は発表の中で述べた。
「これらの誓約は、広告目的で収集されたデータをGoogleがどのように使用できるか、競合するウェアラブルデバイスと『Android』の間の相互運用性がどのように保護されるか、ヘルスおよびフィットネスデータを共有することを選択した場合に、ユーザーはどのようにしてそれを共有し続けることができるかを規定する」(同氏)
Googleは、2019年11月にFitbit買収を発表した。スマートフォンだけでなくフィットネストラッカーやスマートウォッチにまで事業を拡大することにより、デバイス販売における、Apple、サムスン、華為技術(ファーウェイ)、小米科技(シャオミ)に対する競争力を強化することになる。10月には、競合するウェアラブルデバイスメーカーらが、Fitbitのデータを広告に利用しないというGoogleの誓約は十分ではないという懸念を示していると報じられていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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