Amazonは米国時間8月27日、サブスクリプションサービスとフィットネスバンドを組み合わせた「Halo」を発表し、ヘルス&フィットネス業界に参入した。Haloは、アクティビティー、睡眠、体脂肪など一連の健康指標を測定するほか、声のトーンを分析して、他者にどのように聞こえているかを判定する。
バンドそのものは、画面のないFitbitのトラッカーによく似ているが、いくつか異なる要素がある。Fitbitの最新スマートウォッチ「Fitbit Sense」のような温度センサーと、装着者の声をスキャンしてトーンを判定するマイクが搭載されていることだ。
このほか加速度計、心拍数モニター、LEDライト、マイクのオン/オフ用のボタン搭載されている。画面はないためデータの確認にはモバイルアプリを使う必要があるが、機能は充実している。
米国では27日からアーリーアクセスの申し込みが可能で、その価格は6カ月のサブスクリプション付きで64.99ドル(約7000円)。通常は99.99ドル(約1万700円)で、6カ月経過後は月額3.99ドル(約430円)でサブスクリプションを更新できる。
多くの人が体重を気にしており、ダイエット業界は体重を減らすためのプログラムやアプリ、デバイスを提供している。しかし、体重はさまざまな要因によって日々変動するものだ。さらに筋肉は脂肪よりも密度が高く、体重計はその差を区別できない。筋肉をつけて脂肪を減らし、見た目が細くなっても、体重が減らないこともある。
Haloでは、体重ではなく体脂肪率に着目する。体脂肪率は変化しにくく、変化させるにはかなりの時間と運動が必要になる。
医療業界において、体組成を分析するための究極の手段は、二重エネルギーX線吸収測定法(DEXA)で、これを受けるには、最大100ドルを支払って設備の整った施設に赴かなければならない。Haloアプリは、スマートフォンのカメラを使用してそのすべての処理を実行する。ユーザーが自分の写真を撮影すると、アプリは背景にある他のものすべてを自動的に削除し、各測定値から体脂肪率を計算し、ユーザーの体の3Dモデルを作成する。このプロセスは数秒で完了する。
Amazonは、スキャンしたデータがスマートフォンに留まり、ユーザーがオプトインしない限り同社を含む他者に共有されることはないと約束している。
声のトーンを分析する機能では、トーンの微妙な違いを分析して、他人にどのように聞こえるかを示す。
フィットネスバンドに内蔵された2つのマイクで音声を捉え、感情の手がかりを得る。同社によると、これは会話の内容ではなく、声のトーンだけを分析するもの。自分の声が他者にどのように聞こえているかを知ることで、コミュニケーションや人間関係の改善に役立てることができるという。
Haloアプリは、他のフィットネストラッカーと同様に、睡眠の段階ごとの時間や睡眠全体のスコアを測定し、睡眠を総合的に分析する。さらに睡眠中の体温を追跡し、ユーザーごとの基準値を設定する。朝にその基準との差異を示すことで、健康や睡眠の質に影響する可能性がある変化に気づきやすくする。
Haloは、バンドからの情報に基づく基本的なフィットネストラッキングもしてくれる。あらゆる種類の動きや活動を点数化し、ランニングなど激しい運動ほど高い点をプラスし、座っている時間は点を差し引く。1日単位ではなく、週単位で獲得した点数に基づいて評価される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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