角川アスキー総合研究所は11月6日、KADOKAWAが埼玉県所沢市に開業した日本最大級のポップカルチャー発信拠点「ところざわサクラタウン」の施設内にラーメン文化の発信基地を目指した“店主ブッキング型”のラーメン店「ラーメンWalkerキッチン」をオープンした。同社は雑誌「ラーメンWalker」やWebサイト、テレビ番組などのメディアを通じてラーメン文化の普及・発展に努めてきたが、今回の店舗開業をきっかけにメディアとリアル店舗が連動した新しいマーケティングソリューションを展開していくという。
ラーメンWalkerキッチンは席数25席(カウンター:11席、テーブル:14席)の店舗で、11時~22時の営業時間となっている(定休日は月曜日、祝日の場合は翌日)。日本各地の有名人気行列店の店主が日替わりや週替わりなどで店主を務め、限定ラーメンやコラボラーメンなどを提供する。
角川アスキー総合研究所 代表取締役会長の福田正氏は「ラーメンWalkerキッチンには7つの大きな特徴があるが、その中でも日本を代表する有名店主によるアドバイスとライブ出演というのが最も大きい」と語る。
「今日に至るまで12名のスーパーバイザーにいろいろなアイデアを出していただいた。ラーメンを追求してきた皆さんのアーティスティックな腕をライブ的に披露することで、所沢から、日本から、そして世界へ発信していきたい」(福田氏)
ラーメンWalkerキッチンはスーパーバイザーに就任した有名店主のラーメンを食べられるお店としてだけでなく、ラーメン文化を育成するインキュベーション施設のような役割も果たす。
「スーパーバイザーとともに出店もしくはコラボする方やレシピなどさまざまなチャレンジを募集したところ、約800の応募があった。その中かからスーパーバイザーの皆さんとオーディションを実施し、チャレンジャー候補がノミネートもしくは登録されている。今年度から来年度に向けて、自らラーメンを作りたい、これからラーメン店を出したいという人と一緒にやっていきたい」(福田会長)
レシピアイデア部門では、「自分で店は出せないけど、スーパースターたちに自分のレシピを表現してもらい、できたら店で出してほしいという人たちが応募し、実際に目の前で作っていただいた」(福田会長)という。
店内はテーブル席とカウンター席に加えて、外を眺めながら食べられる「ビューシート」のほか、12店の店主と記念撮影ができる顔ハメパネルを置いた常設撮影スポットなども設置している。
そのほか、入口付近に86インチディスプレイ1台、ファミリーシート上部には43インチ5台のデジタルサイネージを設置し、店内奥のプロジェクターも含めてさまざまな情報を提供できるエンタテインメントシアターも用意している。
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