フードテックやレストランテックなど、最新テクノロジーのショールーム的な役割も担う。例えば1度単位で温度を管理できるだけでなく、食材内部の温度も計測しながら、熱風と水蒸気を用いて調理ができるスチームコンベクションオーブンや、チャーシューを低温調理する際などに役立つ真空包装機なども設置している。
そのほか、PCでデータを手軽に更新できるタッチパネル式券売機や、人気ラーメン店の多くに導入されている「パイウォーター」浄水器なども導入している。
角川アスキー総合研究所 取締役 新規ビジネス開発部 部長の吉川栄治氏は「スチームコンベクションオーブンはラーメン店の多くの店主に注目されている機器だが、高価なためなかなか導入できないというお店も多いので、ラーメン店主の方に最新の機器を試していただきたい」と語る。
「ラーメン店の店主は個人事業主の方も多く、機器メーカーが一人ひとりに当たるのは難しい。当社がハブになることで、いろいろなラーメン店に一気に紹介することもできる。今後いろいろ機器が出てくると思うが、メーカーには実証実験の場として使っていただき、ラーメン店の方には『ここに来ればなにか新しいものがある』みたいに、面白いことをやっているようなイメージを作っていきたい」(加藤氏)
角川アスキー総合研究所 代表取締役社長の加瀬典子氏は「(ラーメンWalkerキッチンのある)サクラタウンは、2030年までに世界の誰一人も取り残さずいい社会を作ろうという『SDGs(持続可能な開発目標)』の拠点でもある」と語った。
「これまでは雑誌やテレビ、Webのメディアで皆さんに発信する側だったが、こういった場を提供できることで双方向になるし、食に携わることで野菜や粉、水、魚介などの原材料から消費者の口に届くまで、すべての関係者とよりハッピーな時間を持ちたい。ただ食べておいしいだけではなくて、社会的な貢献の一端を担えればと思っている」(加瀬社長)
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