AppleはiPhoneを10月23日に発売した。例年から1カ月遅れの発売となり、かつ派生モデルは11月13日と、更に待たなければならない。
iPhone 12シリーズは6.1インチ有機ELディスプレイ、新しいデザイン、5G対応、より明るく改善された広角カメラ、省電力性と処理能力を高次元で両立させる「Apple Silicon」A14 Bionic、高速ワイヤレス充電とアクセサリ活用の新しいインターフェイスMagSafeといった特徴がある。
同時に発売されたのはiPhone 12 Pro。こちらはより高品質の有機ELディスプレイ、望遠カメラを含む3つのカメラシステム、ARでの空間把握や暗所オートフォーカスの高速化を実現する。ただ、iPhone 12と同じサイズのボディ、ディスプレイで、より高級感ある光沢豊かなステンレススチールが採用された。
11月13日に発売されるのは、iPhone 12の小型版となるiPhone 12 mini、そしてiPhone 12 Proの大型判となるiPhone 12 Pro Maxだ。
iPhone 12 miniは、iPhone 12と同じ性能でディスプレイサイズを5.4インチに縮小した。今だ根強い人気の4インチiPhone SE(初代)と同じソリッドなエッジを持つデザインながら、iPhone 6からiPhone 8、iPhone SE(第2世代)の4.7インチサイズより端末が小さく、しかしPlusモデル並みのディスプレイサイズを備えるモデルとして、日本では既に大ヒットを予感させる。
iPhone 12 Pro Maxは2019年モデルよりサイズが拡大した6.7インチディスプレイとなり、広角カメラについては、センサーサイズを拡大させ、センサーシフト式手ぶれ補正を内蔵、暗所性能が飛躍的に高められるハードウェア構成となった。また望遠レンズはiPhone 12 ProのF2.0より暗いF2.2のレンズだが、65mmとより望遠寄りに設定され、光学ズームでもっと大きく写せるようになる。
これまで3モデルだったiPhoneが4モデルに増え、価格帯を拡げたことは、多くの顧客を惹きつける可能性がある。著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 12の予約注文数が、2019年のiPhone 11の2倍を上回っていると予測しており、今後mini、Maxの2モデルの予約と発売を控える中で、顧客の反応は極めて良いと言える。
個別のモデルの詳しい見所は、別途レビュー記事をお届けする。
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