ステンレススチールボディを採用したハイエンドモデルのProシリーズは、6.1インチの「iPhone 12 Pro」(10万6800円~)と6.7インチの「iPhone 12 Pro Max」(11万7800円~)がラインアップする。カラーは、パシフィックブルー、ゴールド、シルバー、グラファイトの4色。
いずれもベゼルを削ることで、スクリーンが広くなった。iPhone 12 Proのサイズは、高さ146.7mm×幅71.5mm×厚さ7.4mm、重量は187g。iPhone 12 Pro Maxのサイズは、高さ160.8mm×幅78.1mm×厚さ7.4mm、重量は126g。
Proシリーズのカメラは、Pro 12MPカメラシステムを搭載。広角カメラと超広角カメラの両方で、ナイトモードが使えるようになった。LiDARスキャナを搭載し、トランスミッタから物体に向かって照射された不可視光線がレシーバに返ってくるまでの時間を計ることで、絶対深度をより正確に計測できるようになった。ユーザーがいる空間の表面を一瞬で認識し、ARアプリですぐにシーンの分析を始めることで、今いる場所に合った体験を作り出せるとしている。
さらにLiDARは、カメラシステムの能力も向上させた。暗い場所でも最大6倍速くオートフォーカスができるほか、広角カメラでは、LiDARの詳細な深度マップによって、ナイトモードでポートレートが撮れるようになった。これからは暗い場所でも、Neural Engineが背景を美しくぼかしながら、被写体にピントを合わせてレンダリングできるとしている。
さらに12 Pro Maxでは、さらに大きな広角センサーを搭載。手ぶれ補正も強化したことで、より安定した写真やビデオを撮影できる。
望遠はiPhone 12 ProのF2.0、2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、4倍の光学ズームレンジ、最大10倍のデジタルズームに対し、iPhone 12 Pro MaxはF2.2、2.5倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、5倍の光学ズームレンジ、最大12倍のデジタルズームに対応する。
今回採用されたCeramic Shieldは、ほとんどの金属よりも硬い、ナノセラミッククリスタルをガラスに組み込んで作ったほか、背面のガラスに使っている二重イオン交換プロセスを、前面にも採用。さらに、カバーとボディのエッジを同じ高さすることで従来よりも耐落下性能が4倍アップしたとしている。
なお、今回のiPhone 12シリーズから、電源アダプタとEarPodsは付属しない方針だ。Appleは、環境に関する目標の達成に向けた取り組みの一環としており、9月に発売されたApple Watchでもこれまで同梱していたUSB電源アダプタの付属をやめている。
iPhone 12とiPhone 12 Proの予約注文は10月16日午後9時から、10月23日に発売する。iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxの予約注文は11月6日午後10時から開始し、11月13日に発売する。
なお、アップルは同日、iPhone 12シリーズのほかに小型の「HomePod mini」を発表したほか、MagSafeと関連アクセサリなども発表している。
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