グーグル、「特定の住所を検索した人」のIPアドレスを警察当局に提供

Alfred Ng (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年10月09日 09時29分

 検索履歴は極めて個人的なことを暴いてしまうものであり、警察がこのセンシティブな情報を要求するには通常、既知の容疑者に対する令状が必要だ。しかし、最近公開された裁判所文書により、捜査当局が容疑者を特定する前に、あるキーワードを検索した全ユーザーの情報を開示することをGoogleに要請できることが明らかになった。

提供:Avishek Das/SOPA Images/LightRocket via Getty Images
提供:Avishek Das/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

 警察は8月、性的暴行の罪で起訴されている歌手のR. Kelly被告の関係者であるMichael Williams容疑者を、フロリダ州で目撃者の車に火をつけたとして逮捕した。捜査当局は、「放火があった時刻近くに当該住宅の住所を検索したユーザー」に関する情報を要請する捜査令状をGoogleに送付した後、Williams容疑者を放火と証人買収の罪に関連付けた。

 この7月の裁判所文書は米国時間10月6日に公開され、Detroit NewsのRobert Snell記者がこの文書についてツイートした。

 裁判所文書には、放火の被害者の住所を検索した人のIPアドレスをGoogleが提供し、それが容疑者の電話番号と関連していることを捜査当局が発見したと書かれている。警察はその後、その電話番号の履歴をたどって、放火現場の近くにあったWilliams容疑者の端末の位置を特定したという。

 Googleに送られた捜査令状の原本はまだ公開されていないが、今回のことは、捜査当局がGoogleに対して、1人の容疑者に関する特定の情報ではなく、大きなユーザーグループに関するデータを要請する傾向が高まっていることを示す新たな例となった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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