Googleの最高経営責任者(CEO)であるSundar Pichai氏は米国時間9月14日、2030年までに自社の事業に必要なすべての電力を無炭素エネルギー源で賄うと発表した。
提供:Stephen Shankland/CNET
CO2は、人類が地球上で引き起こしている気候変動問題の中心を占めている。Googleがいわゆるカーボンニュートラルを達成し、自社の事業によって排出されるCO2の量を相殺できるようになったのは2007年のことだ。
Googleはサステナビリティー(持続可能性)の推進を目指す次のような目標を発表した。
- 2030年までに、自社の事業に必要なすべての電力を、1日24時間まるごと無炭素エネルギー源で賄う。このために風力発電と太陽光発電を組み合わせ、バッテリーの利用も増やす。「これは私たちにとってかつてないほど壮大なサステナビリティープロジェクトであり、実用面でも技術面でも非常に大きな困難を伴うものだ。私たちは、このような取り組みに着手する初めての大手企業であり、この目標を達成する最初の企業になりたいと考えている」と、Pichai氏は述べた。この転換は、カーボンオフセットへの依存を減らすことにもつながる。
- 2030年までに5ギガワットの無炭素エネルギーを生成できるようにする。これは50億ドル(約5300億円)以上の投資であり、さまざまな都市やコミュニティーで、より環境に優しいエネルギーの利用に向けた取り組みが進むはずだ。
- 気候変動への取り組みを進めるためのツールを公開し、500の自治体と連携して、2030年までにCO2排出量を毎年計1ギガトン削減する。
- 空港、ショッピングモール、病院、工業施設に人工知能(AI)ツールを提供し、冷暖房にかかるコストの削減を支援する。Googleはすでに、この技術を使って自社のデータセンターにおけるエネルギー使用量を30%削減した。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。