Googleは米国時間9月10日、選挙や候補者に関する誤情報を排除するための同社検索エンジンの機能を強化したと発表した。米国民は11月3日の大統領選に向けて準備を進めているところだ。
変更点の1つは、ユーザーが検索ワードを入力している最中に検索内容を予測して表示する、オートコンプリート機能だ。この機能では、「donate to(~に寄付する)」などと入力した場合に、特定の候補者や政党を予測候補として表示しなくなるという。また、事実であるか否かにかかわらず、選挙のプロセスや要件に関するオートコンプリート予測も表示しない。
Googleは、新たなポリシーについて、有害なコンテンツを提案しないように注意を払っているため、結果的に無害で問題のない検索キーワードまでオートコンプリートの候補として表示されない可能性もあると警告している。ただし、オートコンプリート機能で表示されないキーワードであっても、通常の検索と同じく検索ボックスに打ち込めば検索できると強調した。
Googleはさらに、偽情報が検索エンジンの情報パネルに入り込まないようにしようとしているという。情報パネルは、著名な人物や場所を検索すると表示されることがある。情報パネルには、Wikipediaなどのソースから得られた情報が表示されるが、Wikipediaの項目は誰でも編集できるため、誤情報や悪ふざけ、作り話がGoogleの情報パネルに紛れ込み、拡散されて大勢の人々の目に触れる可能性がある。Googleは、Wikipediaと協力して、そうしたミスを避ける仕組みを開発したという。
また、アナリストらで構成されるグローバルなチーム「Intelligence Desk」を設けて、選挙や自然災害といった、ニュース速報で扱われるような出来事が起きている間、Googleで表示される情報をチェックするという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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