LINEとエムスリーの合弁会社であるLINE ヘルスケアは9月10日、LINEのオンラインカンファレンス「LINE DAY 2020」において、オンライン診療サービス「LINE ドクター」を提供すると発表した。
LINE ドクターは、LINEアプリ上からオンラインでの診察が受けられるサービス。クリニックの検索から予約、診察、決済までをシームレスに提供する。診察はビデオ通話を使い、LINE Payなどで支払うことができる。
同社では、オンラインでの医療相談サービスを2019年12月より提供しているが、今回のサービスはこれを一歩進めた形だ。今後はさらに、薬剤師によるオンライン服薬指導にも対応する予定。初診は近隣の病院で診察を受け、以降はオンラインで診察といった、オンラインとオフラインにまたがる診療にも対応する。これらにより、時間的都合で病院での診察を受けづらい人や、近隣に病院が無い人でも、オンラインでの医療サービスが受けられるようになる。
利用料金は、ユーザーは診察料金を除き無償で提供。医療機関に対しても、当初提供するベーシックプランでは、決済手数料を除いて、初期費用、月額利用料ともに無償とする。なお、医療機関向けのサービスは、今後さらに機能を追加したプランを提供する予定だという。
LINEヘルスケア 代表取締役社長の室山真一郎氏は、「オンラインサービスをただ提供するだけでは広まらない」とし、日本中で導入できるオンラインサービスを提供するため、ユーザー、医療機関ともに利用料金を無償とすることとしたと述べた。
LINE ドクターは、11月にサービスをローンチする予定。本日より、医療機関向けの登録受付を開始する。
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