LINEは9月10日、オンラインカンファレンス「LINE DAY 2020」において、同社のデリバリーサービス「LINEデリマ」とテイクアウトサービス「LINEポケオ」を「出前館」に統合すると発表した。
出前館は、2020年3月に資本業務提携を結び、LINEとNaverから300億円の出資を受け入れている。コロナ禍でデリバリー需要が急増しており、「緊急事態宣言」の期間中、2019年同期と比べて新規登録店舗数は447%、新規登録会員数は453%増加したという。
こうした背景をもとに、デリバリーからテイクアウト、LINEを使ったマーケティングを統合するフードマーケティングプラットフォームを目指すべく、サービス領域が似ていたLINEデリマとLINEポケオを出前館に統合。今後、8400万人の会員基盤を生かし、位置情報をもとにしたサービス誘導、AIによるレコメンドを実装。ニューノーマルを追い風に、“フードデリバリーの日常使い”をサポートする。
また、配送品質向上を目指し、配送クルーの研修プログラムやトラブル管理、差配システムの実装、ユニフォームや配送用資材などをアップデートすることで、デリバリーで求められる料理品質の維持、配送時間の正確性、スタッフ対応品質を高める。また、クラウドキッチンを展開し、有名シェフとコラボすることで、高級店の味を自宅で楽しめるようにするという。
出前館の配送は、店舗で配送する「自配」、出前館に配送を委託する「シェアリングデリバリー」の2方法を提供している。シェアリングデリバリーのGMVは、コロナ禍の2020年4~6月期において、前年同期比で400%増加したという。同社では、配送拠点を強化することで、2021年までにサービス提供対象人口を4200万人までに拡大する見込みだ。
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