LINEとエムスリーの共同出資で設立したLINEヘルスケアは1月8日、いつでも医師とLINEでつながるオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」(iOS版)の提供を開始したと発表した。Android版については、2019年12月19日より提供している。
オンライン健康相談サービスLINEヘルスケア(β版)では、チャット形式で医師に相談できる「いますぐ相談する(相談を予約する)」(30分/税込2000円)と、テキストメッセージ形式で詳しく医師に相談できる「あとから回答をもらう」(48時間、1000文字まで/税込1000円)の2種類のオンライン健康相談に対応(利用料金はいずれもβ版価格)。
なお、相談は「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の遠隔健康医療相談(医師)の範囲で対応する。
近年、遠隔医療の一形態として、2018年の診療報酬改定においてオンライン診療料が新設。2019年11月には、スマートフォンなどを使ったオンライン服薬指導を条件付きで解禁することを盛り込んだ医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の改正が可決・成立するなど、医療のIT化が進んでいる。
また、ネットやSNSでも多くの医療や健康に関する情報が飛び交っており、消費者は手軽にさまざまな情報が手に入るようになっている。
しかし、医療知識を持たない人が、それらの情報だけを頼りに自分で症状を判断し、正しい処置を行うことは難しく、医療従事者からは「医療など専門性の高い分野の情報については、まずは専門家に相談してほしい」という声も多くあがっている。
一方、医師の地域偏在によって生じる地方の医師不足や高齢化社会による患者数増加、医療機関での待ち時間の増加などが問題視され、医師側・患者側双方における課題解決が求められている。
そのような中、医療と人を最適な距離に近づける第一歩として、いつでも医師とコミュニケーションアプリ「LINE」でつながるオンライン健康相談サービスLINEヘルスケア(β版)」提供を開始した。
現時点では、内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科の診療科目で相談可能となっており、対応診療科については今後随時拡大する予定。
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