2020年の夏キャンプは、参加者の4割がオンラインキャンプでの参加だったという。オンラインにしたことで、国内の校舎がない地域だけでなく、欧米やシンガポール、マレーシアからも参加があった。取材したコースでは男性が約6割、女性が約4割の比率で、過去に受講したことがある生徒と初めての生徒が半々だという。
オンラインキャンプでは自宅に受講環境を整える必要がある。申込時のアンケートでは「ほとんどPCを使用していない」の回答する生徒もいたが、PCのスペックや通信環境、必要な設定、Zoomのインストールなどをオンラインマニュアルで説明し、開講前にサポートもしたことで、受講できないといった不具合はほとんど起きなかった。
実際に受講の様子を見てみると、Zoomでのメインセッションで受講者全体が集まり、ブレイクアウトルームへと移動して講座を受講するスタイルだった。取材したコースでは開発にはアドビのBracketsを使い、JavaScriptを編集してゲームを制作していた。最終日ということもあり、Zoomやツールの操作に手間取っている様子は見られなかった。
オンラインキャンプを見学したところ、非常に和気あいあいとした雰囲気が印象的だった。メンターと生徒たちが毎日3時間ほどの授業を4日間続けた最終日は、もっと長い時間を一緒に過ごしたと思えるほどの親密度だった。毎日楽しいアクティビティがあったこと、お互いに敬語を使わないスタイルが活発な交流を可能にしている。こうした雰囲気作りは同社が長年培ってきたノウハウだが、オンラインでも変わらずに実行できていたようだ。
オンラインとオフラインで違いがあるかを同社に尋ねたところ、オンラインでは自分の手を動かして問題を解決しなければならないため、生徒の学びが深くなっていると感じるという。また、メンターが一人ひとりの画面をじっくり見られるため、緻密に指導できるなどのメリットがあることが分かったという。
最後に生徒が自分たちの制作したゲームを発表していたが、生徒それぞれの個性とコンセプトが現れた作品となっていた。生徒たち自身も特性を褒め合い、講義終了後にプレイしてみたいと声を掛け合っていた。
ライフイズテックは、オンライン校の定員を3倍に増席した秋学期の新入生募集を9月3日にスタートする。コロナ禍でも仲間とプログラミングを学びたい中高生はチェックしてみてはいかがだろう。
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