カミナシは8月11日、同社が提供している現場管理アプリ「カミナシ」について、Wovn Technologiesが提供するアプリ多言語化ソリューション「WOVN.app」を導入し、9カ国語で利用できる多言語翻訳機能を、10月から提供すると発表した。
カミナシは、モバイルアプリを使って現場の業務効率化を実現するサービス。ルーティーンワークや無駄な作業を自動化することを目的としたもの。アプリが監督者に代わり正しい作業手順を徹底させるほか、手書き情報のデータ化、目視チェックや承認、エクセルへの転記や集計、メールでの報告、検索などといった事務作業を自動化する。現在はタブレットデバイスに対応しており、スマートフォンは年内対応予定。
多言語翻訳機能の導入により、カミナシ上で作成したチェックリストやマニュアルの日本語部分を、ワンタッチで自動翻訳することが可能。また、自社特有の固有名詞や、高い精度が求められる翻訳については、辞書登録が可能。人の手による翻訳と、自動翻訳を組み合わせることで効率的かつ、確実に作業内容を伝達することが可能となる。
日本の労働人口減少を背景に、外国人労働者は毎年増加傾向にあるとしており、その多くは製造業や小売業、サービス業など、7割以上がノンデスクワーカーの産業に従事。現場の担い手である外国人労働者の生産性向上は、日本の労働市場においても重要な課題としている。カミナシの多言語対応により、日本語の読み書きが苦手な外国人従業員でもワンタッチで言語を切り替えて、スムーズに情報取得や入力が可能。また、現場管理者においても入力方法や作業チェックなど、その都度説明する手間を省けるため、業務のデジタル化および作業品質の向上が期待できるとしている。
対応言語は英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、ベトナム語、ネパール語、ポルトガル語、タイ語、タガログ語、インドネシア語。利用料金は、月額費用に1ユーザーあたり5000円が追加される。
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