サイバーエージェント子会社のCyberZとOENは7月30日、デジタルインファクトと共同で、国内デジタルライブエンターテインメント市場に関する市場動向調査を実施。その結果を公表した。
この調査では、アーティストが音楽ライブや演劇などを主にステージ上で演じ、ライブ配信で提供されるコンテンツを、デジタルライブエンターテインメントと定義。その市場規模を推計・予測したもの。2020年の市場規模は140億円に達する見通しとなり、2021年には前年比約2.2倍となる314億円に急拡大と予測している。
2021年以降は、新型コロナウイルス感染拡大への対策が進み、リアルライブ需要は2019年以前の水準に向けて緩やかな拡大基調を続けることが予想されるという。その一方で、リアルライブにおける感染症対策を前提にした物理的な収容人員の抑制などによる収益機会の減少を補う手段として、デジタルライブ配信による収益拡大を図る取り組みは、不可逆的に進むことが予想されるとしている。
今後ライブエンターテインメント業界については、新しい社会環境に対応し、リアルとデジタルの双方を活用した今までにない収益モデルの構築と、エコシステムを生み出すことで、再び持続的な成長を遂げることが期待されるとしている。そしてデジタルライブエンターテインメントは、ライブエンターテイメント業界の再成長を支えるにとどまらず、新しいライブエンターテインメント需要を生み出すことにより、2024年には984億円規模に達すると予測しているという。
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