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ビデオ会議で活用広がる「バーチャル背景」--設定できない時はどうする?

佐藤和也 (編集部)2020年06月20日 09時00分
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 新型コロナウィルス感染症の影響で、外出の自粛や在宅でのテレワークが広まるなかで、普及したもののひとつにバーチャル背景がある。ネットを通じたビデオ通話の需要が、仕事上でもオンライン飲み会のようなプライベートシーンでも高まったことに端を発し、Zoomをはじめとしたビデオ会議ソフトに対応していたことにより広まった。

「Zoom ヘルプセンター 」におけるバーチャル背景の説明動画より
Zoom ヘルプセンター」におけるバーチャル背景の説明動画より

 それにあわせて、企業や団体が壁紙となる画像を提供する動きが見られ、さらに加速したと言っていい。国内でも、Twitter上ではゲームやアニメ、ドラマなどコンテンツ関連の画像をはじめとして、各社や団体が「#バーチャル背景画像」のハッシュタグとともに、4月あたりから次々と画像を投稿。弊誌でもバーチャル背景のまとめ記事を掲載したが、追いきれないほどの数が投稿された。最近は落ち着いているものの、現在でも新規での画像が見受けられる。

弊誌で掲載した、バーチャル背景をまとめた記事
弊誌で掲載した、バーチャル背景をまとめた記事

多種多様で、ビジネス活用を想定したバーチャル背景も登場

 バーチャル背景が求められる要因のひとつに、リアルな背景を隠すことがある。自宅が作業する場所となると、部屋の状況が映りこんでしまう。親しい相手ならともかく、プライベートな部分を見られたくないと思うのは当然の心理だ。ただ、適した場所を探したり、ビデオ通話のたびに移動してセッティングしたり……という手間もかかる。そうしたことの解消に背景をぼかしたり、バーチャル背景の機能は役立つ。もちろん精度高く活用するのであれば、グリーンバックなどの単一色のスクリーンをリアルで用意する必要があり手間もかかるものだが、近年では人物を自動認識してくれるようになり、複数のツールを組み合わせるなどして、バーチャル背景を設定できるようになり、より活用しやすくなっている。

「LINE」のPC版における、ビデオ通話中に、背景のぼかしやバーチャルな背景を設定できる「背景エフェクト」
「LINE」のPC版における、ビデオ通話中に、背景のぼかしやバーチャルな背景を設定できる「背景エフェクト」

 筆者も4月から公私含めてビデオ通話を行う機会も増えたが、総じて仕事上でのビデオ通話では、相手側がバーチャル背景を活用しているのを多く見かける。おおむね会社やサービスなどのロゴをあしらった画像を活用していることが多い印象がある。

 また、「名刺背景ジェネレーター」といったウェブサービスや、名刺管理の「Eight」にQRコードを組み込んだバーチャル背景が作成できる機能を盛り込むなど、ビジネス活用を想定したサービスも出てきており、仕事でのビデオ通話やオンライン発表会などでは、そうした背景を活用する光景も見受けられるようになった。自己紹介、自己アピールとしてのバーチャル背景を活用するというのも、ひとつの在り方だろう。

キッズプレートの「バーチャル名刺背景ジェネレーター」
キッズプレートの「バーチャル名刺背景ジェネレーター」
Sansanの「Eight」における、QR名刺交換用バーチャル背景作成画面
Sansanの「Eight」における、QR名刺交換用バーチャル背景作成画面

 一方で、一定の面識がある社内外とのミーティング、プライベートなオンライン飲み会などでは、相手側のバーチャル背景の利用度はさまざまだったように思う。また、ある程度面識がある相手であれば、コンテンツ系の背景を使っているような印象を持った。こうした場合、その画像を選んだ理由についての質問や話題で盛り上がるなど、アイスブレイクだったり雑談のきっかけになっていた。その意味では、バーチャル背景は、単なるリアル背景隠しにとどまらず、アイスブレイクや会話のきっかけ作りに役立つと考えてもいいように思う。

アナログなブルーシートが話題作りのきっかけに

 テクノロジの力で便利に活用できるバーチャル背景ではあるが、課題として、利用するPCのスペックやオンライン会議ツールによっては、バーチャル背景を設定すること自体ができないという事情もある。そして、在宅でのテレワークを行っている人が、必ずしも十分なPCスペックを備えているとは言い難い状況でもある。

 これを踏まえ、筆者のビデオ通話における背景事情を説明すると、実はバーチャル背景を使っていない。ひとり暮らしをしていることもあり、普段は誰からも部屋を見られないことから、物が積みあがっている場所などがあったりする。それらが映りこまない場所を探すも、どうも適した場所がない。バーチャル背景を活用するのには格好のシチュエーションではあるものの、在宅でのテレワークに入った直後は、Zoomでバーチャル背景を使うのに、グリーンバック無しではPCのスペックが動作環境を満たしていなかったようで、まだほかのツールと組み合わせて活用するということが知識としてなかったため、バーチャル背景は使えないものと思い込んでいた。

 どうしたものか……と考えたときに思いついたのは、自宅にあるブルーシートで、物理的に隠すことだった。これなら多少マシだろうと。

物が積みあがっている場所にブルーシートで、物理的に隠す
物が積みあがっている場所にブルーシートで、物理的に隠す

 こうしてミーティングなどにも望んでいたのだが、初めて部屋の様子を見た方から「あのビニールシートは何?」と突っ込まれることが多かった。たしかに部屋の中で、低くない高さがあるブルーシートがかかっていれば、何があるんだろう……と思ってしまうと推察する。また、在宅でのテレワークに試行錯誤した記事でもビニールシートが活躍していたこともあり、「あ、これが記事で見たブルーシート」と言われたことも実際にあった。こういった経験から、バーチャル背景を使えない場合は思い切ってブルーシートを使うことでツッコミどころを用意すると、話題のきっかけづくりにはなったのではないかと思う。

 ほかにも、部分的にタペストリーを使って隠すこともある。隠す……といっても、確かに趣味の部分は隠せてないところもあるが、それはそれ。仕事上の挨拶などのビデオ通話で活用することもあるが、これまでも社外の方と挨拶でお会いした場合、おおむね「ゲームの記事も書かれるのですね」「珍しい記事も書かれてますね」と言われるため、相手や内容にもよるがそのまま飾ってお話し、実際それがアイスブレイクに役立ったこともあった。

タペストリーをかけるフックがなくとも、グッズなどをくみあわせることで、任意の位置でタペストリーを飾るというテクニックも身につけた
タペストリーをかけるフックがなくとも、グッズ(写真では野球の応援グッズであるツインメガホン)をくみあわせることで、任意の位置でタペストリーを飾るというテクニックも身につけた

 たかが背景、されど背景。単純に隠すという目的だけではなく、話題作りというところまで活用できると、オンラインでの対話が豊かになるのでは、と思った次第だ。

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