新型コロナウイルス関連

不慣れな在宅勤務、どうする?--よくある問題と解決のヒント - (page 3)

Steve Ranger (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年03月19日 07時30分

 忙しいオフィスの職場環境から、1人で作業するという環境への移行も難題になり得る。回答者の3人に1人(35%)は、孤立や孤独感を挙げていた。社会的な距離と現在進行中のコロナウイルスへの不安によって、こうした懸念はさらに拡大するだろう。

 この問題に関しては、チーム間でのつながりや、ルーティーンを決めておくことがある程度役に立つかもしれない。管理者は、部下を過度に細かく管理したり、質問への迅速な対応を要求したりしないように当然注意する必要があるが、対面でやりとりするオフィス環境ならではの要素である、管理やチームワークの弱い側面を思い出すことも重要だ。この場合でも、適切なコミュニケーションツールが役立つだろう。個別のビデオチャットは確かに時間もかかるし、自分が上司であれば、少し骨の折れる仕事になることもあるが、部下の孤立感を多少和らげることができるはずだ。

 モチベーション(29%が課題として言及)も、チームが物理的に一緒に作業しているときの方が維持しやすい。同僚がどれだけ努力しているのかを実際に確認できるからだ。何カ月も先の締め切りを設定するよりも、日々の進歩を把握できた方が、人間は集中しやすい。タスクの中には、率直に言って退屈なものもある。今やっている作業が退屈で、最終的な成果やチームの広範な目標の達成に近づいていることが実感できなければ、モチベーションを維持するのは難しいだろう。チームがもっと規模の大きい、世界的な出来事に不安を抱いている場合は、特にそうだ。

 モチベーションの維持に苦労する在宅勤務者がいる一方で、仕事からプライベートへの切り替えに苦労する人もいるはずだ。その原因の一端は、リモートワークが自分にとって新しいことだからかもしれない。確かに、午後10時に販売データを確認することはできるが、ほかにやるべきことがあるはずだ。現在の状況による継続的なストレスも原因の1つだろう。ここでも、一定のルーティーンを確立することが効果的だ。日中に集中できなかった場合(上述の気を散らす要因に関する部分を参照してほしい)、少なくとも罪悪感から勤務時間を延長する羽目になるだろう。これに関しては、管理者が、適切な時間に仕事を終えることを職員に促し、誤って勤務時間を延長させてしまうことがないように管理する必要があるだろう。

 現在のこの危機によって、チームと組織の今後の働き方が長期的に変化していく可能性もある。リモートワークは、今よりもはるかに当たり前の状態になるかもしれない。だが、これは誰にとっても未知の領域であることを忘れてはいけない。そして、この状況はしばらく続くかもしれない。この変化する状況に、慎重かつ丁寧に対処できるようにすることが重要だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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