写真やYouTubeを見せてもらおうと友人のスマートフォンをつかむ前に、ちょっと考えた方がいい。
または、自分自身のスマートフォンを見て、「最後にこれを掃除したのはいつだっけ?」と考えるのはもっといい。
米ZDNetは1月17日にTwitterで簡単なアンケートを行った。自分のスマートフォンを掃除する頻度は? という質問だ。その結果、衝撃的事実が明らかになった。われわれのほとんどは、スマートフォンを不潔なままにしている。
回答者の18.5%は週1回以上、14.1%は月1回程度と答えた。
なんと、59.9%が自分のスマートフォンを全く掃除しないと認めた。7.4%は病気になった時に掃除すると答えた。
2019年に米国で1200人を対象に行われた衛生行動についての調査では、成人の88%がトイレで自分のスマートフォンを使っていることが明らかになった。
子供がいる人に限るとその率はさらに高くなり、93%だった。おそらく、ソーシャルメディアやメールを落ち着いてチェックする数分間をトイレで確保するためもあるだろう。
(結局、世の中には2種類のスマートフォンユーザーがいる。トイレでデバイスを使うと認める人と、使っているのに使っていないと嘘をつく人だ)
あなたはどこにでもスマートフォンを持っていく。居間に、トイレに、台所に、寝室に、飲み屋にも。
あなたは、数日前には捨てるべきだった雑菌だらけのキッチンスポンジで洗い物をした手でスマートフォンの画面に触る。犬用食器にドッグフードを入れ、ひょっとしたら感謝する犬の愛情を込めたひとなめを受けたその手で着信したスマートフォンをつかみ、電話に出るために頬に画面を接触させる。
飲み屋のトイレに行った後、プッシュ通知を確認するためにスマートフォンのロックを解除する(あなた自身は手を洗っただろうが、手を洗っている間に何人ものろくでなしがトイレから出るときにドアノブを触ったのを見ただろう)。
スマートフォンには便座と同じくらいの細菌やウイルスがいるというのもうなずける。
Mashableが2013年に公開した動画によると、スマートフォン画面1平方インチ当たりの細菌の数は、便座の表面1平方インチ当たりの細菌数よりもはるかに多いという。ロンドン大学のロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスン(LSHTM)は2011年、およそ6台に1台のスマートフォンに大腸菌がついているという研究結果を発表した。
Insurance2Goが2018年に行った興味深い研究では、スマートフォンの表面から拭き取った検体を48時間、摂氏30度で培養すると、どのくらい細菌や酵母が現れるかを確認した。その結果の1つがこれだ。
最近の他の研究(1、2、3)でも、われわれのスマートフォンのコロニー形成単位(CFU)の高さが確認されている。
あなたが私と同じように尻ポケットにスマートフォンを入れて頻繁に旅行する人であれば、クリーニングクロスを持ち歩くよう強くお勧めする。空港のセルフチェックイン機はわれわれの汚い手で触れられるため、25万3857CFUもの細菌が存在することが、ある研究で明らかになっている。
細菌の繁殖地になっているからといって、スマートフォンを使わないわけにはいかない。そして、重要なのは自分の免疫システムを妨げるほど過度な消毒を行わないことだ。
それでも、もう少し頻繁に自分のスマートフォンを清潔にすることについて考えてもいいころだ。特に、風邪やインフルエンザが流行し、接触によって大切な人々に伝染病をもたらす危険がある冬なのだから。新型コロナウイルスが引き起こした世界的な課題も新たな警鐘だ。
だが、高価なスマートフォンをだめにしないために、適切な方法で掃除する必要がある。
知り合いに自分のスマートフォンをどうやって掃除しているか聞いてみた。タイツ(ストッキング)で拭いたり、履いているデニムやつけているスカーフでこすったり、つばをつけて磨いたりするという人が多かった。だが、もう少しましな方法がある。以下に幾つかのコツを挙げておく。
1、2日スマートフォンを掃除しなくても死にはしないが、全くしないというのはいかがなものだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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