GoogleとTinderが、プライバシー慣行をめぐり欧州で調査の対象になった。アイルランドのデータ保護委員会(DPC)は現地時間2月4日、公式サイト上で、両社が欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に違反しているかどうかについて、それぞれを対象に2件の調査を開始したことを明らかにした。
Googleの調査では具体的に、EU域内の消費者団体からの申し立てに基づき、同社による位置情報データの取り扱いを調べるとDPCは述べた。
DPCはさらに、Tinderについてもアイルランド国内とEU域内で個々のユーザーから苦情があったと述べた。DPCによると、そうした苦情の中で挙げられた問題には、「ユーザーの個人データに対して行われている処理」、そうした処理をめぐる透明性、ユーザーによるデータ要求関連の規則に対するTinderの順守状況などがあるという。
GDPRは、EUのプライバシー法を全面的に見直した規則で、2018年に施行された。EU圏の人々はGDPRに基づき、自身のデータが安全に保管および処理されることを期待する権利を有する。また、企業に対して自身のデータを削除するか、そうしたデータのコピーを提供するよう要求することもできる。申し立てが受理されると、GDPRに違反した企業は2000万ユーロ(約24億2000万円)と前会計年度の世界売上総額の4%のうち、高額な方に相当する制裁金を科される可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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