logo

視界がディスプレイになるスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を体験 - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年01月23日 07時30分
  • 一覧
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「当社が開発したMojo Lensは、黄斑変性症や緑内障など、あるいは視野狭窄の一種である網膜色素変性症、夜盲などの低視力になった方を支援できる。また、そういった方々を支援するだけではなく、視力が普通である人にも、通常なら見えないものが見えるという、いわば超常的な力をもたらすことができる」と、Sinclair氏は語った。

 それは、暗闇でものを見るというデモを行う部屋に入るように言われたときの言葉だった。

暗闇でものを見るというデモで使われた道路標識
暗闇でものを見るというデモで使われた道路標識。筆者は真っ暗な中でこれを読んだ
提供:Scott Stein/CNET

 このデモは、スイートに隣接するベッドルームで行われた。室内は、ベッドや椅子など至るところに道路標識が置かれており、先ほどとは違うプロトタイプのコンタクトレンズを渡された。こちらは、まだコンタクトレンズ単体で動作するタイプではなく、その形になるのは2020年のいずれかの時期になるという。

 現段階の初期バージョンは、スマートフォンサイズの処理ユニットに搭載されており、それを手に持って、小さい棒の先に取り付けられたレンズ越しにのぞき込む。照明が消され、あたりは真っ暗になった。だが、それでも周囲のものが見えている。道路標識や、デモを実演している担当者の顔が、緑色に浮かび上がって見える。棒の先に付いた魔法のコンタクトレンズで、暗闇でも目が見えているのだ。

これからの長い道のり

 Mojo Visionのチームは、創業した2017年からの歴代のプロトタイプが入れられた長いボックスと、コンタクトレンズ設計の次の目標を示した今後のモックアップを見せてくれた。筆者が今回手に取ったレンズは、ほぼ透明だったが、今後の設計では大幅に技術が追加される。瞳孔の周囲は部品(バッテリー、プロセッサー素子など)で埋まり、今後はそのハードウェアの一部が色のついた模造の虹彩で覆われる。エッジ検出、小型のイメージセンサー、モーショントラッキングなどの機能も追加される。まるで、未来のサイボーグのパーツを目撃しているようだ。

 今のところ、このスマートコンタクトレンズで見られるのは、主にMojo Visionの奇跡的に小さなディスプレイだけだが、他のデモで、これから追加されるコンピュータービジョンやモーショントラッキングがどうなっていくのか、何となくは分かった。

Mojo Visionのスマートコンタクトレンズが今後どうなるかを示した図
Mojo Visionのスマートコンタクトレンズが今後どうなるかを示した図
提供:Mojo Vision

 Mojo Visionのデモでは、同社の今後のインターフェースで、どのように情報を引っ張り出して表示するのかを披露するレンズは用意されていなかった。だが、視線追跡機能のあるHTCの「VIVE Pro」で仮想現実(VR)のデモを試したところ、視野の周辺で緑色に光っているリングが、視線を端の方に動かすと視野に入ってきて、ある領域には通知、別の領域には天気が表示された。視線を追ってスマートウォッチのインターフェースが表示されるような感じだ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]