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視界がディスプレイになるスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を体験 - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年01月23日 07時30分
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 筆者はここで一体何を目撃しているのだろうか。Mojo Visionは、2017年の創業以来、目立つことなく、スマートARコンタクトレンズという不可能そうな技術の開発を進めてきた。2019年にそのディスプレイ技術を米CNETに披露し、今回初めて、同社のスマートコンタクトレンズを公開した形だ。ただし、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けて実際に消費者の手に届けるという目標までの道のりは、まだ長い。筆者が目にしたのは「Mojo Lens」の最初のプロトタイプデモであり、同社が目指す商品化へのステップの第一歩にすぎない。

 このスマートコンタクトレンズは、文字情報が表示されるだけではない。物体を感知し、目の動きを追跡して、スマートウォッチやスマートグラスのようにデータにアクセスするインターフェースを目で制御できるうえに、暗いところでも見えるようになる。一般人の目に、ジェームズ・ボンドばりの力を与えてくれるだけでなく、黄斑変性など視覚障害のある人を支援することも目指している。

 「われわれは、見えないコンピューティングと当社が呼んでいるコンセプトに集中的に取り組んでいる」。Sinclair氏は、Mojo Visionについて、そう語る。「必要なときに情報を利用できるが、必要ないときにはその技術が姿を隠すという概念だ」

Mojo Lensのプロトタイプ
Mojo Lensのプロトタイプ
提供:James Martin/CNET

 Mojo Visionのレンズに組み込まれた超高密度のモノクロMicroLEDディスプレイは、ありえないくらい小型に感じる。文字情報を見ると、ピクセルに気づくが、基本的な情報には十分だ。Mojo Visionによると、次はカラーディスプレイ化したうえ、2枚のレンズで画像を立体にすることを計画しているという。筆者が体験したのは1枚レンズで、片目だけのスマートグラスを極端に縮小したような感じだった。「Google Glass」に似ているが、それが目の中に入るのだ。2019年、米CNETはMojo Visionの1万4000ppiのMicroLEDディスプレイを顕微鏡で見ることができたが、今回筆者が体験したデモでは、顕微鏡でその技術を確認することはできなかった。

Mojo Visionが2019年のデモで披露したMicroLED
Mojo Visionが2019年のデモで披露したMicroLED
提供:Mojo Vision

 自分の目を通してこのディスプレイの表示を見るのがどんな感じか、言葉で伝えるのは難しい。文字はごく至近にあって小さいので、近視のひどい筆者でもメガネなしで見ることができる。表示は、瞳孔に写る視野に浮き上がって見える。今まで見てきたなかで最もこれに近いのは、Northのスマートグラス「Focals」だ。Focalsは、情報が網膜に投影され、前方に視線を向けたときにだけ表示される。一方、Mojo Visionのコンタクトレンズでは、情報が角膜に投影されるので、視線をどこに向けても表示がついてくる。

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