Neonのデジタル人間は、まるで本物の人間のようだ。
サムスンの研究開発部門Samsung Technology and Advanced Research Labs(STAR Labs)を母体とするNeonというミステリアスな企業が米国時間1月7日、ラスベガスで開催されているCES 2020に登場した。同社は、こちらも「Neon」と名付けられた同社の技術について、「本物の人間のような外観と動作で感情や知性を示すことのできる、コンピューターで生成されたバーチャル人間」であると説明した。
基本的にNeonは、本物の人間のような外観と動作を併せ持つビデオチャットボットを開発している。これらのNeonは、何でも知っているスマートアシスタント、アンドロイド、サロゲート、または実在する人間のコピーではないと、同社は報道陣らに配布したFAQの中で述べた。天気や、エイブラハム・リンカーンの享年を答えることはできない。
「NeonはAIアシスタントではない」と同社は述べた。「Neonは、それよりも私たちに似ており、独立しているがバーチャルな生命体で、感情を表し、経験から学ぶことができる。AIアシスタントとは異なり、Neonはすべてを知っているわけではなく、最新の天気を尋ねたり、お気に入りの音楽を再生してもらったりするためのインターネットへのインターフェースでもない」(Neon)
Neonは、本物の人間のように会話したりふるまったりするように設計されている。記憶を形成し、新しいスキルを習得するが、少なくとも現時点では、物理的な実体を持たない。Neonは、「目標のあるタスクに助力したり、人間的な要素を必要とするタスクを支援するようにパーソナライズしたり」することができる。教師、ファイナンシャルアドバイザー、医療提供者、コンシェルジュ、俳優、広報担当者、テレビのアナウンサーとしてふるまうことができる。
Neonは本物の人間のような特徴を備えているものの、実在の人のコピーにはなり得ないという。それぞれのNeonは唯一のものであり、独自の性格を持つとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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