2010年代が終わりを迎えようとしている今、2020年代はどのような10年になるのだろうか、ということが気になってくる。2030年には、どのようなテクノロジーが待ち受けているのだろうか。そのときになっても、仮想現実(VR)がいつかは重要なテクノロジーになる、という記事が書かれているのだろうか。
Ericsson ConsumerLabが発表した最新のレポート(今回で9年目)によると、2030年には、五感を刺激するテクノロジーが隆盛を極めているという。レポートでは、いくつかの魅力的なコンシューマーテクノロジーが紹介されているが、何がトレンドなのかは明白だ。「感覚」のインターネットがまもなく登場する。今のうちから、味覚を研ぎ澄ませて、繊細な指を鍛えておこう。
トレンドを明らかにするため、Ericssonはバンコクやデリー、ジャカルタ、ヨハネスブルク、ロンドン、メキシコシティ、モスクワ、ニューヨーク、サンフランシスコなどの主要都市の住民を対象にオンライン調査を実施した。サンプルは、各都市の少なくとも500人の回答者で構成されている(計1万2590人が連絡を受け、そのうち7608人が条件を満たした)。年齢は15歳~69歳で、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)、バーチャルアシスタントを現在日常的に使用している、または、これらのテクノロジーを今後使おうと思っていることが回答者の条件だった。
「私たちが今住んでいるのは画面がベースとなっている4Gの世界であり、そこでは、スマートフォンが生活に不可欠である。しかし、こうした状況はそれほど長く続かない見通しだ。世界のスマートフォンユーザーの半数は、2025年までに、誰もが軽量でおしゃれなARメガネを着用するようになると予想している。さらに、言語を即座に翻訳したり、サウンド環境を制御したりする機能を提供し、匂いや味、質感、温度をデジタルで体験させてくれるウェアラブルの登場も予想されている」(レポート)
それは実際にはどのようなものになるのだろうか。まず、モバイルデバイスとユーザーの脳がより密に連携することになる。
「脳をインターフェースとして使用することで、キーボードやマウス、ゲームコントローラー、ひいてはあらゆるデジタルデバイスのユーザーインターフェースが終焉を迎える可能性もある。ユーザーがコマンドを頭に思い浮かべるだけで、それが実行される。スマートフォンはタッチスクリーンなしで機能するようになるかもしれない」(レポート)
「思考制御」と呼ぶことも可能かもしれないヒューマンマシンインターフェースは、少なくとも実験的にはすでにオンライン上に登場しており、割合早く、消費者向け市場に登場する見通しだ。これがARのようなテクノロジーと連携することで、私たちが情報を消費したり、取得したりする方法は根本的に変わるだろう。
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