「Googleアシスタント」に新しい音読スキルが追加された。Googleは米国時間1月7日、同社のデジタルアシスタントソフトウェアの新しい技術として、長い文章を読み上げる機能を発表した。現時点では、ウェブ上の記事、ブログの投稿、短い物語の音読を主な対象としている。
Googleによると、同技術は、自然な音声と抑揚で音読するので長い時間聞いていられるという点で、他の読み上げソフトウェアとは異なるという。例えば、オーディオブックを聞いているかのように、文法に従い、間をとってテキストが読み上げられる。
この機能を使用するには、「Android」搭載端末で記事やブログ投稿を表示し、「OK Google、これを読んで」や「OK Google、このページを読んで」と指示する。テキストをそのまま読み上げるほか、ヒンディー語やスペイン語を含む42の言語に翻訳することができる。
Googleは、ラスベガスで開催されている世界最大級の技術見本市であるCESでこれを発表した。
同社は今回の発表を、単一の機能というよりは新しい能力として位置づけている。この技術は文字起こしや出版にも活用できる可能性があるという。アクセシビリティー機能の改善にもつながる可能性がある。Googleは、今回の発表は「プレビュー」であるとしたが、正式な提供時期は明らかにしなかった。ユーザーが読み上げられたテキストを目で追えるように、テキストを自動スクロールしてハイライト表示する機能などを実験しているという。
ただしGoogleによると、記事をうまく音読できるのは直線的な構成になっている場合が多いためであり、ランダムなウェブページを読むように命じると、語句が混ざり合ったつじつまの合わない文章を読み上げてしまう可能性があるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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