SFを超えた世界が待っている?--2020年代に実現するかもしれないテクノロジー - (page 4)

Eric Mack (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル 編集部2020年01月03日 07時30分
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 SpaceXだけでも、宇宙時代が始まって以来打ち上げられた約8000という人工衛星の数が、2020年代なかばまでに5倍近くに膨らむ予定だ。競合他社も、さらに数百から数千という人工衛星の大群を打ち上げようとしている。地球上の衛星軌道が混雑して衝突が起きるようになれば、最悪の場合、いわゆる「ケスラーシンドローム」を引き起こす可能性がある。軌道上が宇宙ごみでいっぱいになり、人工衛星や宇宙飛行士にとって安全ではなくなることを言う。GPSや衛星通信が使えなくなり、しばらくは宇宙探索の道も閉ざされてしまうかもしれない。

Starlinkの衛星が2019年5月に打ち上げられてから間もなく、アリゾナ州のローウェル天文台で撮影された画像
Starlinkの衛星が2019年5月に打ち上げられてから間もなく、アリゾナ州のローウェル天文台で撮影された画像
提供:Victoria Girgis/Lowell Observatory

 今でも、ロボットや人工知能、オートメーションの性能が向上して、2020年代には膨大な労働者に取って代わると、多くの専門家が口をそろえて予測している。社会に対する影響と、私たちがそれにどう対処するかによって、これからの10年のあり方が決まってくるだろう。

 Istvan氏と、民主党の大統領選候補であるAndrew Yang氏は、そうした技術によって必然的に起きる失職に対するセーフティーネットとして、既に全国的なベーシックインカムの導入を提唱している。

 われわれが既にオンラインで体験している潜在的問題、例えばディープフェイクやプライバシーの懸念などについてはどうだろうか。

 「AIの進化によって、大規模な監視や感情操作の新たな可能性が開かれるだろう」と、Interchain FoundationのプレジデントでTendermintの最高経営責任者(CEO)であるJae Kwon氏は述べる。「それは改善するより先に、一層悪化するだろう」

 そして、気候や環境の危機という深刻な問題もある。この問題は既に影響を及ぼしている。大きな被害をもたらす異常気象が以前より頻繁に発生するようになり、地球の至る所にプラスチックごみが残されている。

 Kwon氏の言い方を借りれば、この問題も改善するより先に一層悪化するだろう。

 しかし、解決すべき大きな問題はテクノロジーが最も得意とするところであり、今後10年で可能性ある多くの解決策が実現するかもしれない。それは長く期待されてきたクリーンな核融合電力かもしれないし、CO2を燃料に転換して、温暖化の原因となる化石燃料を置き換えるという考えかもしれない(CO2を収集して原料に転換する技術は既に存在している)。

 著作者でマサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者であるAndrew McAfee氏は、環境に大きく依存する大量消費の習慣を改めるのに、テクノロジーが役立つと確信している。同氏は、米国が2029年に消費する電力が2019年より少なくなると主張し、その賭けに参加するよう呼びかけている。

 これまでのところ賭けに参加する人は出てきていない。興味深いことに、Kurzweil氏は2029年までにマシンが「人間レベルの知性」を試すテストに合格するという自身の賭けに資金を投じている。

 10年のうちに、誰の予測が正しかったかが明らかになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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